切られお富!

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変わらないでほしいキューバ

2016-03-23 21:45:10 | センチメンタルな旅(キューバ紀行)
オバマ大統領の訪問で話題のキューバだけど、アメリカ資本が入ることでキューバの良さが変わらないといいなと。わたしが行ったことのある国で一番素敵な国だったから。で、キューバ最大の魅力は、なんといってもやさしいキューバの人々。今でいう民泊でしたからね、わたしの滞在は。

・「関係正常化へ前進」確認=人権めぐり応酬も―米キューバ首脳会談
・米ホテル大手2社、キューバ進出へ 民泊市場も拡大に期待

今はどうか知らないけど、キューバの空港の入管審査では滞在先を聞かれるんですよ。で、滞在先が決まっていないと、入国させてくれなくて、そのまま帰らないといけないという噂があって、そのために、普段の旅行では現地で宿泊先を決めるわたしが、生まれてはじめて事前に宿泊先を予約したんです。でも、ホテルは高いというんで、民泊を斡旋してくれるサイトを使って予約したんですよね。ちょっと怖かったけど、行ってみたら、陽気な姉妹の経営する民泊施設で楽しかった~。

で、キューバって、信じられないくらい英語が通じないんだけど、それでも何とかなるくらい、なんだか心が通じてしまうから不思議。スペイン語という言語の開放性も無縁じゃないんだろうけど、キューバ人の土地柄とか人の好さも無視できない要素なんだと思いますね。

オバマがキューバに対して「人権問題の改善」を求めたって話には苦笑してしまったんだけど、アメリカのどの口がそれを言えるんだって話です。アメリカの人権問題の方がよっぽどでしょってことに加えて、亡命者の増える原因を作っているキューバの物不足はアメリカの経済封鎖のせいであるわけだから。

もちろん、歴史的には、キューバ国内の同性愛差別問題が話題になった時期もあって、小説や映画(レイナルド・アレナスの『夜になる前に』、セネル・パスの『苺とチョコレート』など)にもなっているだけど、それも過去のことだし、アメリカが使っているキューバのグアンタナモ基地内の人権問題なんかむしろどうなるんだと、言い返したいところ。

もっとも、フィデル・カストロの弟ラウル・カストロ議長もオバマにこの問題で応酬しているから、さすが小国といえども言うべきことは言うな~と感心しますけどね。日本のアベとかなんとかいう人と、そのフォロワーの親米右翼とは大違いだなと、グアンタナモ基地返還要求も含めてね。

で、最初の話に戻すと、大型資本が入ってリゾートホテルみたいなものができて、よろしからぬアメリカンカルチャーが入ったとしても、治安のよいキューバの国柄が変わらないといいな~と切に望みます。でも、国交が回復すれば、物質的には豊かになって、古いアメ車を大事に修理して乗るみたいな文化は廃れるのかな~。古いアメ車とともに大事な何かが失われないことを祈りますよ。

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