唐突ですが、冬ですね。ふと、冬にまつわる映画をまとめて見直そうと思い立ち、選んだ第一弾がこれでした。「冬に旅なんてするもんじゃない!」って、この映画の中でも出てくる台詞なんですが、まさにその通り。これは、自由にさすらい、野垂れ死にする少女の話。ヒロインはのちのち『仕立て屋の恋』で日本でも有名になるサンドリーヌ・ボネールです。 . . . 本文を読む
11月の宇江佐真理さんの訃報に続いて、12月には杉本章子さんとは正直驚きました。しかも、おふたりとも乳癌だったとは・・・。お二人というと、わたしが思い出すのはこのアンソロジーと巻末の鼎談。ということで、ご冥福を祈り致します。 . . . 本文を読む
今年観た数少ない映画のなかで、一番インパクトがあったのはじつはコレ。映画的にどうこうよりも、あのインタビュー嫌いのスライがインタビューに答えているってだけで驚愕!やっぱり、ジミヘン、ジェームス・ブラウンのドラマ化よりも本人ですよ!というわけで、簡単な感想のみ。 . . . 本文を読む
「東京物語」、「山椒大夫」、「近松物語」、「赤ひげ」等々、巨匠の映画に数多く出演した大女優・香川京子の「サワコの朝」ご出演は、いかにもご本人らしい自然体でした。しかし、西島秀俊と交流があるっていうのは意外でしたね~。簡単な感想のみ。 . . . 本文を読む
作曲家マーラーの享年が50歳だというのは、夏目漱石の享年が49歳だというのと同じくらいの意外性がありますよね。ただ、ふたりとも短い人生のなかで多作しているし、神経質でストレスが胃にきそうなタイプだという共通点はありますよね。で、いま一つの共通点というのがあって、それは未亡人が長命だったということ。アルマ・マーラー、夏目鏡子夫人、ともに享年85歳!月並みだけど、女ってタフですよね! . . . 本文を読む
大江健三郎はともかく、個人の存在感のレベルで作家らしい作家の最後だったような・・・。その奇行ばかりでなく、いまこそ小説が読まれるべき、あと、できたら歌も!ということで、ご冥福をお祈りいたします。 . . . 本文を読む
前にも記事にしたことがあるんですが、太宰には「12月8日」という作品があって、太平洋戦争開戦時の気分をお得意の女性の一人称で表現しているんですが、これが見事なまでの戦争礼賛。同様に、小林秀雄が戦前に書いた「三つの放送」という文章も似たような爽快感を表現しているんですよね。で、別に、この二人を断罪しようというのじゃないですが、当時の世相というか、時代の気分を象徴した文章を読むことで、時代の空気を知っておくのもよいんじゃないのかなと。「空気を読め」とかいう御時勢ですしね。 . . . 本文を読む
亡くなったのはだいぶ前なんですが、麻薬常習による自爆っぽいストーテンプル・パイロッツのスコット・ウェインライトの訃報より、アラン・トゥーサンのコンサート直後の急死の方が、わたしにはインパクトがありました。ということで、ご冥福をお祈りいたします。 . . . 本文を読む