VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

旧東伏見宮別邸でゴスペル④

2006年05月13日 | 住宅業界
他にもこの大正3年建築の旧東伏見宮別邸には見所が一杯ある。
NPO葉山環境デザイン集団の建築家、杉浦敬彦さんのお話によると
一番興味深いのは、写真左の室内回廊である。

コロニアル様式では、温暖な地域に建築される事が多いので
最初はオープンバルコニーだったものを、葉山でも冬は寒いという事だろう
後で外壁の外にもう1周外壁を増築し、回廊がめぐらされた。
その内装もモールディングがしっかり装飾され、和洋折衷のペンダント照明がオリジナルで残されていた。

玄関ポーチのモールディング装飾も直線だけで、
華美でないが格式を感じさせる宮家らしいデザイン。(写真左中)

2階には、この建物の最上になる尖塔へ続く鉄製の螺旋階段が見れる。(写真右中)

KISHIKOさんのゴスペル・コンサート後、お茶とお菓子を頂いたリビングルームには
暖炉があるが、これはオリジナルではなく残念。(写真右端)
オリジナルは所有者の別館に移設されてしまっている。それほど素晴らしいMasterpieceなのだろう。
階段手摺と同じ木製か、ドアへの踏み石と同じ大理石か?想像してお茶を愉しんだ。

旧東伏見宮別邸でゴスペル③

2006年05月13日 | 住宅業界
さて、旧東伏見宮別邸のインテリアについてもう少し・・・
左の写真に谷口幸子さんと写っているNPO葉山環境デザイン集団
の建築家、杉浦敬彦さんが建築物の解説をしてくれた。

大正3年に建築されたコロニアル様式の建物で、外壁はじめ床、照明器具とオリジナルが残っている。
床は部屋ごとに寄木細工のデザインが成されていた。
エントランスホールはヘンリボーン、写真中のリビングは初めて見る様式。
日本人大工の力量を見せ付けるように計算された模様だ。

階段の手摺にも、彫刻のように素晴らしい装飾が(写真右)。

旧東伏見宮別邸でゴスペル②

2006年05月13日 | Friend
その、旧東伏見宮別邸のホール(写真左)で行われたKISHIKOさんによるゴスペル・コンサート。
私はゴスペルを生で聞くのは初めてで、グランドピアノが設えてあるのに驚いた。

KISHIKOさんの解説によると、GOSPELとは歌のカテゴリーでもあるが「福音書」の事をGOSPELと言うらしい。
ゴスペルソングには、カントリーやフォークやジャズ、ポップソングと様々な音楽カテゴリーがあり
重要なのは歌詞、キリストの教えを意味する歌詞であるという事のようだ。

驚いたのは大好きなサイモンとガーファンクル「Bridge Over Troubled Water」もその一つであるという事。
今日のコンサートの第一部は、ゴスペルに馴染みが無い私にとって嬉しい選曲だった。
    Love Me Tender, Yesterday, Everybody Loves Somebody, Sunny,
Bridge Over Troubled Water, Summertime, What The World Need Now Is Love

第二部は、Amazing Graceから始まって8曲の賛美歌を中心にしたゴスペルらしい曲。
どちらも、KISHIKOさんの力強い歌声で、心に響くEmotionalなコンサートだった。
(少し八代亜紀にも似たハスキーな声、高音は八代亜紀より美しくのびる)

このホールは天井が高く格天井に装飾が施されている(写真中)。
この空間こそが、KISHIKOさんの歌を心に伝えてくれた雰囲気だ。


ところでKISHIKOさん、実は
このコンサートの企画者の一人で私を誘ってくれた谷吉幸子さんの姪御さんである。
(右端写真、左のKISHIKOさんコンサート時には素晴らしいドレス姿でした!)





旧東伏見宮別邸でゴスペル①

2006年05月13日 | 湘南・逗子の暮らし
葉山芸術祭のイベントとして、知人の谷吉さん達(NPO葉山環境文化デザイン集団)が企画した
旧東伏見宮別邸サロンコンサート「KISHIKO GOSPEL RECITAL」に出かけた。
生憎の雨であるが、私にとって日中に音楽を聴くには好都合。(晴れているとHikingに行きたくなるから)

まず、この旧東伏見宮別邸について触れておきたい。
葉山に50以上の残る、明治・大正・昭和初期に建築された著名人の別荘の中で
宮家のものは、この東伏見宮別邸しか残っていないと言うこと。
(御用邸も焼失して建替えられているので)
葉山町堀内にあり、現在はイエズス孝女会修道院の所有で幼稚園の敷地内になっていて一般には非公開。

車寄せがあったに違いない、立派な玄関ポーチの正面玄関からは(写真左)
建物外観が撮影できないのが残念・・・敷地ギリギリまで幼稚園が建っている!         
                 (設計者なのかオーナーなのか、モラルを疑う)
なので側面から撮影したのが写真中。
正面からの外観が見れるのは、写真右の保存されている古い写真の中だけになってしまった。


  →「旧東伏見宮別邸でゴスペル②~④」へ続く