VIVIEN住生活総研

住生活ジャーナリストVivienこと藤井繁子が、公私を交えて住まいや暮らしの情報をお届けします!

住宅産業情報サービス委員会atトステム

2006年05月16日 | 住宅業界
今日は経済産業省関連の団体である(財)住宅産業情報サービスの運営委員会に出席。
住宅産業の中でも設備建材系企業を中心に
IT化による物流・商流の改革や、住まいの省エネ・防犯などの情報提供を促進している。
来年度の活動案では、特に消費者への啓発活動を積極的に展開するという事で
私の出番も多くなりそうだ。

個人的に関心が高いのは、住宅業界におけるトレーサビリティ
こちらの研究会でも、業界内の合理化検討から
今期は消費者(施主)サービスについて具体化していくようで楽しみだ。
住生活基本法が制定され、ストック元年とも言える本年度。
自分の住まいの質、価値を管理してゆく為のシステムやツールが住まい手にも必要だ。
経済産業省のバックアップを受けながら、消費者へも住まい価値を高めるムーヴメントを起こしたい!


帰りに、会議があったトステム社のショールームを久しぶりに見学して来た。
前期の決算が好調だったのは、このようなトータル提案が功を奏したのだろうか
一階では、ターゲット別の暮らしをモデルルームのような形式でシーン提案されていた。
写真左2つは、年配の夫婦を想定した畳ベンチ型のダイニングが新鮮な提案。
素敵なのは、障子越しに丸窓から月光のように外灯が映る。
それを外から見たのが、2つ目の写真。外壁もシックなグレーの塗り壁と竹の植栽が巧くマッチ。

写真左から3つ目は、若い家族を想定されたキッチンをリビング側から見たもの。
スライドドアで、仕切りができるようになっていたり
キッチンはI型のシンプルなものだが、ターコイズマリンブルーのキャビネット色や
戸棚を正方形の組み合わせで、壁一杯にせずリズム感を出したインテリア性の高さがウケそうだ。

4階のキッチンコーナーに行くと、3月発売のキッチンの新色(アロマローズなど)や
写真右端のように、LED照明をダウンライトに使ったものなど新商品が見れる。
LED照明と言えば、今年のミラノ・サローネでも多く使われていたが
キッチンではミーレ社の七色に変わるカラフルなものが印象的だった。
しかし日本人には、このトステム社のようにデザイン性というより
機能性(省エネ・長寿命)としてのLED照明の方が受け入れられると言う事だろう。