箱根ラリック美術館に保存されているオリエント急行・プルマン4158を訪ねました。見学はティーセット付の予約制で、1時間おきに20名の定員制となっています。この時間の”乗客”は、私たち2名だけで、貸し切り状態でした。 2016.10
定刻になると、まず車外で映像を鑑賞します。ガラス工芸作家、ルネ・ラリックの紹介や展示車両の搬送の様子が紹介されます。映像が終了すると、いよいよ車内に案内され、指定された座席に着席します。
シートは麦わらを詰めたもので、着席するとギシギシと鳴ります。大きすぎて出入り口や窓から入らないので、分解して入れたそうです。目の前のコーヒーとケーキは当分お預けで、かわいいお嬢さんの解説をたくさん聞かせていただきました。アガサ・クリスティの名前も出てきます。
車内のすべての壁面は、ラリックが1928年に製作したガラスパネル150枚以上が貼りめぐらされています。
ティータイムが終了すると、車内の見学・写真撮影、車外の撮影を自由に行うことができます。貸し切り状態なので、他の人物は写りません。まず全景です。
車体裾にあるプレートが気になりました。最終の車籍はスイス国鉄です。いろいろな文字がありますが右の方の枠内にあるアルファベットは、この車両が走行した国々のイニシャルだそうです。そういえば、この車両がパリから東京まで走行したときは、シベリア鉄道を走行し、香港から徳山まで船にも乗りました。
国際寝台車会社ワゴン・リー車のエンブレムが、車体の中央に掲げられています。
わが家のプルマンです。