山が好きかも… 横浜・スィート♪ハッピー☆シャイン・Oh!レイ!

犬好き♪スポーツ好き♪ヨガ教えてるのに、不動産の世界に入り込んで、山好き社長さんの会社に就職した社員のつぶやきです。

座敷童(ざしきわらし)はどこへ行ったの? 君も一緒にスポーツしようよ♪

2011-08-16 19:00:00 | 不思議なお話
8月17日(木)は神奈川新聞の花火大会です。みなとみらい沖で打ち上げ6,000発! 

ある日の横浜海岸教会です。日本で最初のプロテスタント教会です。
横浜には【初めて】がいっぱい!



   ※写真とお話の内容は関係ありません。

  みんな一緒に
           日本 復活 !! 
  

        GO!GO! NIPPON ! 大和魂を見せる時だ! 

   東日本大地震の被害に遭われた多くの方々へお見舞いを申しげます。
   
一日も早く、原発事故の復興復旧を願います。
  これから自分でもできる事を続けて 
       心と気持ち、物の大切さを見直します! 
   
   がんばれニッポン つながる! 日本 

こんにちは。

夏なので…? 不思議なお話をまた一つ。

15年位前の話です。
当時できたばかりのスポーツクラブに、
私はジムとエアロビクスとヨガのインストラクターとして採用されました。
横浜市内でも、この辺りはかつては田んぼや畑ばかりの地域でしたが、
徐々に宅地が増えマンションや家が立ち並び、古い公営住宅が壊されて開発されつつある場所でした。

このスポーツクラブも、そんな田畑だった駅前を都市開発して出来たマンションの一部としてオープンでした。
元々はこの横浜でも老舗のスイミングクラブが経営の、初のスポーツクラブだったのです。
ほぼ専属のインストラクター(フリーのイントラでしたが)として、勤務していましたので、
一日のほとんどをここで過ごすような生活でした。

ここでちょっと一言。
スポーツクラブと言うのは、一般的に会員制でして会員になるには16歳以上(クラブにもよりますが)が入会可能年齢。
未成年の場合は保護者の同意がなければ(または保護者が契約して会員になって、家族会員で未成年が会員登録可能な場合もあります。)入れません。
スイミングクラブと言うのは、子供から大人まで、コースごとに会員登録ができます。

スポーツクラブのフロントは、2階部分にあたる場所にあり、その奥がスポーツクラブ専用のロッカールームにシャワーやサウナがあるフロアとなっていました。
階段を上がり、3階にはスポーツクラブのスタジオとジムがあって、
1階はスイミングクラブとスポーツクラブ共有の室内プールとなっていました。

スポーツクラブの方は、と言いますか、2階のフロントの奥から3階は、子供(16歳未満)は立ち入りができない決まりになっていました。
しかしながら1階がスイミングクラブ共有なので、フロント付近では時間帯にによっては子供たちがいっぱいでにぎわっていることもありました。

ある朝、一番で出勤した日の事です。
フロントを通過して上か下かに分かれる廊下に入った時、小学校4年生位の男の子が3階に行こうとしたのを見かけ、

『おはよう! でも3階は大人だけよ。』

って、声をかけたのです。
が、そこには誰もいませんでした。
考えて見れば、開始時間まだあと1時間はあります。お客さんが来ているはずがない。

『あ~ もしかして、座敷童かな?』

なんとなくそういう感じがしました。

それから、そのスポーツクラブは、この辺りでは新しいクラブという事とと、
近隣にたくさんマンションや団地が建設されたのでお客さんも順調に増えていきました。

私は、ほかのスタッフにこの座敷童の話をしたら、

「え~~ こわい~~」
なんて言う人もいましたが、

「あ、見たよ。」と言う人も。
その人も、つい「おはようって声かけちゃった」 だって。

あ~良かった、私だけじゃ無かったのね。やっぱり座敷童はいたのだわ!

それ以来、何度か【その子】に遭遇しましたが、どうしても3階に行きたいようで、
出会う場所が、最初は入り口付近だったのが、
徐々に3階に行く階段の途中の踊り場に移動していくようになりました。
私もインストラクターとして、危険な事は注意しないといけないなと思い

『どうしても(上に)来たいんだ。
    でもね、ジムやスタジオは運動靴を履かないと入れないのよ』

そう、話しかけたのです。
だって、【その子】は裸足だったのです。

そんなある日、私が出勤して3階のジムに上がって行く途中の階段の踊り場に【その子】がいなかったので、

…あ、今日は来ないのかな? …

なんて思いながら、ジムの入り口に置いてある【血圧測定器】をふと見た時、
≪真っ白な運動靴を履いた、白いランニングシャツの【その子】≫
測定器の椅子に座って血圧計をいじっていたのです。

『あら、来たんだ! あ、運動靴買ってもらったの? 良かったね

そうつぶやいた瞬間、【その子】の姿が見えなくなりました。
見えなくなったその後は、なんとなくホンワリとした空気でいっぱいでした。

もちろん、現実に見えたわけではありませんが【その子】はとてもうれしそうだった様な気がしました。
買ってもらったばかりのピカピカの真っ白な運動靴
  (バレーシューズのような、昔よく上履きで履いていたような運動靴です)
を、私に見せに来てくれたのかな。
今でも、あの真っ白な運動靴が忘れられません。



それから数年、そのスポーツクラブのある町の隣町には、他にもたくさんクラブができ始め、
お客さんの獲得戦争になって行きました。
元々はスイミングクラブだったその経営観念は、
どうしても他のスポーツクラブの経営方法から比較すると、私でもわかる位に子供じみていて、
会費を安くし、体験や無料を増やせば増やすだけ、それなりの客層に代わって行きました。

所長もどんどん代替わりして行き、ますますスポーツクラブのイメージも変わって行きました。
私も、他に正社員での仕事が入り、就職が決まったために、このクラブでの指導を週1回に減らしました。

雰囲気の変わっていくスポーツクラブは、やはり【その子】にとっても居心地が悪くなっていったのでしょうか。
久しぶりに【その子】に出会った時、彼はとても悲しそうな顔で私を見つめて、
「さようなら」と言ったような気がしました。

     座敷童の去った後はどうなるのでしょうか…

さて、今日のところはおしまいにします。

3年ほど前、このスポーツクラブは経営難となり、店舗縮小で閉鎖が決定。
私は、このクラブのが、閉館するまで週1回フリーで勤務していました。
閉館後は、どこかの企業が買い取ったのなんのと言う噂を風の便りに聞きましたが…