この花を見ると夏になったと感じる。
「コマチソウ(小町草)」と言うよりも、「ムシトリナデシコ」の方がなじみが深いかもしれない。
この花はナデシコ属でなく、また食虫植物でもない。
だから、園芸品店では「コマチソウ」として扱われている。
一度植えたらこぼれ種でどんどん増えていく、丈夫でたくましい花。
庭から抜け出したのか、時々河原や空き地などに群落を見ることがある。
[玉咲小町草]
シレネ・オリエンタリスというおしゃれな名前が付いている。
花に触るとネバネバしていて、虫が止まると動けなくなるので、「ムシトリナデシコ」と呼ばれているけれど、決して虫を食べるわけではない。
茎上部の葉の下に粘液を分泌する部分が帯状になっていて、ここに虫が止まると捕まってしまうようだ。
学名:Silene armeria
英名:Sweet william catchfly、Garden catchfly
別名:ムシトリナデシコ、シレネ・アルメリア
科名・属名:ナデシコ科 マンテマ属
原産国:ヨーロッパ