木曽越峠の仙人日記

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薬用植物 「コブシ」の花が咲きました

2020年04月05日 06時54分46秒 | 薬草

4月5日

当地の朝は晴れ



「コブシ」、モクレン科

日本全土に分布する、朝鮮半南部にも分布



薬用部位

'(花蕾) : 開花直前に、蕾を摘み取り、陰乾燥する

生薬名: 辛夷  シンイ   (花蕾)

十分乾燥させた後、密閉容器に入れて保管する



薬理作用

血圧降下作用・神経節伝達遮断作用・抗アレルギー作用

抗炎症作用・抗菌作用が認められる



同属植物の(タムシバ)との簡単な見分け方は蕾の下に一枚の葉が有る

薬効
頭痛・歯痛・鼻炎の鎮静・鎮痛薬・興奮発散・抗菌作用など

薬用法
漢方では九竅 (人間の九個の穴)を通ずとされ

特に鼻閉じ、蓄膿症、頭痛に煎じて服用すると良い



漢方薬

「辛夷」、上部の熱を散じ、頭痛・頭重・鼻塞を治す

「辛夷清肺湯」、粘っこい痰が喉に絡んだり鼻詰まりや脳性の鼻汁

頭痛・口渇きなどの症状の蓄膿症に



「葛根湯加辛夷川芎」、鼻づまり、蓄膿症、慢性鼻炎に

同属植物の、モクレン・タムシバ・キタコブシの

薬効は、ほぼ同じです



「タムシバ」、モクレン科

  (コブシ)は平地で見られるのに対し(タムシバ)は

山腹や尾根筋に多く見られる

庭木として栽培もされている



タムシバは、「噛む柴」、カムシバで、葉を噛むと甘みが有る事に由来

子供の時には此の葉を良く噛みました、良い匂いもします

タムシバの木姿はモジャモジャで

コブシの木姿は、綺麗な三角形になっている



当地 加子母の山にもタムシバは沢山生えていますが

岩場などに生えているので老人は近寄れない

参考文献         日本薬草全書
コメント (1)
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