4月13日
当地の朝は雨
夜半から未明かけて凄い突風が吹く
「クロモジ」、クスノキ科
生薬名 : 釣樟 チョウショウ (根皮)
国内では本州から九州の低い山中に広く自生している
類似植物
オオバクロモジ、ヒメクロモジ、テンダイウヤク、ヤマコウバシ
アオモジ、ケクロモジ
薬用部位と採集
必要な時に、根を堀あげ、根の皮をはがして、細かく刻む
風通しの良い所で陰乾したものが、生薬の「釣樟」で
枝を葉付きのまま採取し、蒸留した精油が「黒文字油」である
薬効
芳香性健胃薬・脚気・浮腫 (内用)・リユマチ・関節病 (浴湯料)
「クロモジの幹」、黒色の斑点を文字に見立てた事により、その名が付いた
薬用法
根の皮は急性胃腸炎、下痢、脚気・腫れみに、良いとされる
刃傷・切り傷の血止めに粉末を外用する
根皮で、いんきん、田虫等、真菌性皮膚炎に煎じ汁で患部を洗えば効果が有る
木、枝、葉、根皮を浴剤として、湿疹・小児のただれ・疥癬に用いる
又 、腰痛・リユマチ・冷え性に効果が有る
枝や木に去痰作用があり・咳・痰に煎じて服用する
クロモジの枝葉のアルコール侵液は、フケ・枝毛に良いと言われる
参考文献 日本薬草全書
クロモジは木曽谷支流の小谷(木曽越峠の五番観音)付近に群生している
※ 枝を折ると芳香が有り、古くから其の材で「爪楊枝」をつくる
高級和菓子の爪楊枝として使われている
「シロモジ」、クスノキ科
クロモジと同じような所に生えている、幹は白い訳では無い
花としては、こちらの方が派手である
コロナウイルスの感染が続き、今は当地 加子母の里山で
木や草花を撮っています