花日和

恋ひわび しばしも寝ばや 夢のうちに 見ゆれば逢ひぬ 見ねば忘れぬ

「さらば、わが愛~覇王別姫」

2010年03月24日 | 華流
情けなく2日間寝込んでしまいましたが...今日はずいぶん良くなりました

まだお腹の調子がイマイチですが...熱が無いだけでだいぶ楽ですご心配をおかけしました...


昨日は...中国語レッスンを休んでしまったので...せめて耳からだけでも中国語を入れようと

中華電影を観ました...昨日観たのは...中国語の先生イチオシの...


「さらば、わが愛~覇王別姫」

簡単なあらすじはこちら...
さらば、わが愛 覇王別姫(1993) - goo 映画さらば、わが愛 覇王別姫(1993) - goo 映画

最初は...京劇というモノもよく解らないし...なんだか難しそうな気がして...

私に理解できるのかな...と...恐る恐る観はじめたんですけど...(笑)

観始めたら...とっても面白くて...のめり込んで観る事ができました




子供の頃から...今だったら“虐待”と言われるような厳しい特訓をして「女形」の所作を教え込まれた「小豆」...

芝居の世界がすべてという生活の中で成長するうちに...彼は心も「女」になって行ったんでしょうか...

「現実」と「芝居」の世界が一緒になってしまい...子供の頃から自分をかばってくれた

「小楼」「張豊毅(チャン・フォンイー)」を好きになる「蝶衣」「張國榮(レスリー・チャン)」...

でも...その気持ちが痛いほどわかりました...

この画像を見るだけでも...「蝶衣」の「小楼」への愛が伝わってくるようです...

でも「小楼」はそんな気持ちには気付かず「芝居は芝居」と割り切って女のもとへ走ってしまう...

「小楼」の結婚相手「菊仙」に嫉妬する「蝶衣」...男2人に女1人じゃなく...女2人に男が1人の三角関係なんですね...

(そういえば私...張豊毅(チャン・フォンイー)が「曹操」以外の役を演じている所を初めて見ました


でも...なによりも...「蝶衣」「張國榮(レスリー・チャン)」の女形がとっても色っぽくて...本当にキレイでした

妖艶と言うのは...こういうことを言うんですね...きっと...


私...レスリー・チャンの出ている作品は初めてだったので...普段の彼を知りません

でも...ここまで女性の仕草が美しく出来ているって事は...相当所作を練習されたんでしょうし...

普段もついつい女性らしい仕草が出てしまう...なんて事は無かったんでしょうか?...

...今となっては聞く術もありませんが...(合掌)


このお話の「蝶衣」と「小楼」の生きた時代って...ものすごい激動の時代だったんですね...

そして...この2人が巻き込まれる運命の渦には...日本軍の侵略というものも大きく関わってくるんですよね...

(この部分は複雑な思いで観ていました...

(でも...このお話に登場する日本兵は...礼儀正しい人物として描いてくれてあったのでホッとしましたが...)



そして...私が涙したのは...普通の人は絶対に泣いたりしないシーンでした...(汗)

劇中で子供時代の「蝶衣」と「小楼」(子供時代の名前は「小豆」と「石頭」)が何度も練習していたのが

「垓下の歌」

私はあれを聞くと「大漢風~項羽と劉邦~」のフー様@項羽様のラストシーンを思い出して涙が出るんです...

私の知ってる「項羽と虞姫」はこの2人だけなので...「あぁ...項羽様~



ラストシーンは...いろいろな事を乗り越えて歳を取った2人という設定みたいですが...

京劇のメイクをしていたので...あまり歳を取った感じがしませんでした...

そして...「蝶衣」の突然の自吻には「なんで?今になって?...」と...ちょっと戸惑いました...

「今までに...何度も死を乗り越えてきたのに...」と...

最期は...子供の頃から「蝶衣」の全てだった「覇王別姫」の「虞姫」になって終えたかったのでしょうか?


とても長く...そして...「レスリー・チャン」がとても美しく...とてもせつないお話でした...






コメント (2)
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