憂生’s/白蛇

あれやこれやと・・・

「実」「気取る」の( 読み )の話

2022-09-29 14:58:08 | 創作談義

読みづらさ

の中

ー今回思い切り(   )ふりがなのはいった作品に遭遇して

じつによみづらく、文章の流れにいちいちはどめがかかり、

ながれるように書いていきたいと思う裏側である

耳で読んで心地よい作品をつぶしているように思え、

ロゴ、文章の心地よさというところへの立地がいかに意識されにくいものであるのかと

思わされた。

これもまた憂生ができうる限り(   )をいれないようにする理由である。ー

 

と、書いた。

そして、今回、(   )を使っている場面。

 

この通り越しが「実」(じつう)になっている

法祥の心の内を気取って(けどって)澄明が竈の神と明かした。

 

「実」(じつう) 気取って(けどって)

これを(    )を入れないと

「実」ーじつー

気取ってーきどってー

と、読んでしまいやすい。

 

「じつう」

「けどって」

共に、

日本語の良いところがでてくる。

 

「実」を「じつう」とは、読まないのであるが

近いところで

じつ‐う【実有】

読み方:じつう

仏語実際に存在すること。また、実在しているものと思うこと。⇔仮有(けう)。

 

間違いなく、存在している物ごとに対して

「有」と、つけるのは、おかしいのであるwww

と、考えると

実右と書く。

右は 人間・人間性

(左は 精神 神性)

その人間の中に、間違いなく存在している

スキルというより、「理」になるか。

 

で、そんなごちゃくたした説明などしなくても

じつう 「実」 人間の中で実になっていることが

「実」(形)でなく

実うーと、いう動詞として、時に、動く(能)さまを言う。

そういう「働く(能)」状態の「理」がある。

 

気取って(けどって)

ネットから拝借。

「気取る」漢字は同じです。
1.きどる:上品に振る舞うこと
2.けどる:感づいたり、察知したりすること

書き言葉でも話し言葉でもほとんど1.の意味で使っています。
2.は何となく古めかしいような、堅い響きがあり、年齢が高い人は使うかもしれませんが、普段の生活で「けどる」を耳にする機会は滅多にありません。

 

ここでも、

書き言葉でも話し言葉でもほとんど1.の意味で使っています。

と、あるように、

時代物・陰陽師・怪異物

とか、でも、読まない限り、お目に掛かれない言葉使いですが

前後の文節で、意味は判るだろうと思うのですが

ここが、文字音に拘るところ。

 

きどってーのほうは、むしろ、現実にそぐわないというニュアンスが有り

多少なりー愚かーイメージが付随します。

けどってーは、物事を先にけどる など ー聡いーイメージが付随します。

 

文字音そのままの文章の韻律ではなく

頭の中に浮かぶイメージへの韻律。

 

法祥の心の内を気取って(けどって)澄明が竈の神と明かした。

ー法祥の心を読み取って ー

法祥の心の内を気取って(きどって)澄明が竈の神と明かした。

ーきどって、だと、私は君の気持ちを読めるんだぞと、

自慢げに 明かすー

 

と、いう脳内イメージが生じ

け と き 同じ文字(気)でありながら

意味は通じるものの

澄明の性格 内心 が、全くちがうものになってくる。

 

で、(    )を入れた。

 

そのまま、読めるだろうという場合は、

かまわないし

読める人にとっては、

(      )は、文章リズムを狂わすので、

ウザイと、感じるかもしれない。

 

書いている側にとって

文字が音になってくるところが有り

まちがわれて、読まれたくないなと思いながら

そのままに、することはある。

例えば 七日七夜

よく見れば 女子であった。

これは、学生さんではないので

じょし(女子) ー だんし(男子)

ではない。

「おなご」

実際 「おなご」という場合の使い方は把握できていない。

七日七夜の時の「おなご」は

女子ーー女の子 と、いう字面を考えて

この字を当てた。

だが、成熟した女性というときも

ー総司 お前は好いた女子はおらぬのかー

だったと思う。

七日七夜の「おなご(女子)」にクレームが来た時が有った。

ー女性(にょしょう) に、すべきだー

いやあ、そのほうが、

大人の「女子」を表すし

あるいは、もっと、品格がある。

男姿で 髪をくくり たっつけを着て

馬にのるし、野を駆け回る。

 

光来童子が、男の子とみまがっているくらいのかなえを

女性(にょしょう)と 表現しろ とは・・・

ひとつの言葉でも、

いろんな(その人の)背景により もつイメージが違うようだ。

女性(にょしょう)は、

まあ、その方が、書く時に、その方が内包するイメージで

つかってもらう、問題であって、

こちらにそぐわないことを言われても困る。

 

つまり、伝わっていないとしても

書き手は書き手の

「脳内イメージ」「設定世界」を

構築していて

そこに、沿った表現をもちいることを

心がけている。

 

そこまで、読み取ってくれ

と、言うことではないが

結局、クレームをいれてきた人自体は

(    )を書くべきだ、とか・・・・

こっちにすれば

その根拠が判らない。

 

ただ、文字を書いているだけではない。

そのうしろに

ムードとか、世界観とか、感情や姿勢や時に思想や・・・

と、どのようにいれこんでいくか

 

その一端である

気取る・実 の裏話を書いてみた次第である。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿