世の中が進歩したのだろうか、あるいはグローバリゼーションの結果なのだろうか。
物質的にはたしかに豊かになったような気もするし、生活の利便性も増したのかもしれない。
だが、それらと引き換えに失ってしまったものも多いのではないか。
漠然とそんなことを考えていたら、フランシスコ・ザビエルのこんな報告書を知った。
日本にキリスト教を伝えた宣教師だ、いごよく広まるだから1549年のことなのだろう。
◆ここ日本では名誉は富よりもずっと大切なものとされている
ザビエルは、最初に鹿児島に上陸し、状況をインドのスエズス会へこう報告したそうだ。
「貧しさは不名誉ではない、貧しさより侮辱や軽蔑を受けることのほうが耐えがたい国民で、
知識欲も旺盛に感じられます。」
そうなんです、外国から来た人にはちゃんとわかっていたようです。
16世紀の日本は、そういう国(国民)だったようです。
翻って現在の日本を眺めれば、ちょっと違う方向に進んでいるような気が・・・
まあ今日一日くらいは、精神的なことを重視して行動してみますかね。