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自縄自縛(じじょうじばく)

2021-05-30 06:32:56 | 日記
4文字熟語で自縄自縛(じじょうじばく)なんてのがある。
自らの言動で、自らの動きをがんじがらめに制限してしまうことのようだが、イソップ寓話にも似たようなお話があって興味深い。
そいつはこんな話。

◆塩を運ぶロバ
 塩を山のように担(かつ)がされたロバが川を渡っていた。
 たまたま足を滑らせ水にはまってしまった。
 おお、そうしたならば塩が溶け出して身軽になって立ち上がれた。これは嬉しかった。
 その後あるとき、海綿を担がされて川にさしかかった。
 この時はさほど荷は重くはなかったのだが、また水にはまったならばさらに荷を軽くできるとロバは考えたのだった。
 そこで、わざと足を滑らせたのだがその結果は、海綿が水をたっぷりと吸い込んだため立ち上がることが出来ず、その場で溺れてしまったのだ。
 このように人間の場合でも、自分の企みでうかうかと災難に跳びこむ人がいるものだ。
 
 全く違う話なのだが、こちらはもう少し賢いロバ。
 オオカミは医者にはなれないという話だ。
 ロバが牧場で草を食(は)んでいると、オオカミが襲い掛かってきた。
 なので、足を引きずって逃げるふりをした。
 オオカミがそばまで来て、そのわけを問うので、垣根を越えようとしてトゲを踏み抜いたと答え、
 だから自分を食べるときはトゲが刺さらぬよう、まずそいつを抜いてからかぶりつくのがいいと勧めた。
 オオカミがなるほどと思い、ロバの足を持ち上げひずめを見ると、ロバは相手の口を蹴り飛ばし歯をぶっとばしてしまった。
 オオカミは反省した。親からは狩りの仕方は学んだが、医者の術は学ばなかったはずだ。
 このように人間でも、まったく似合わぬことに手を出すと失敗することは多い。

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