(続2)CHAJKA

ということで続き



↑ カウンターの左にあるのがシャッターチャージと一緒に回るカウンター送りのコマ
  その下にある黒いレバー部品がカウンターの回転(バネの力で戻る)を止めているブレーキ
 


この個体にはバネも欠品していたので、作りました。
長さは後で調整するように長く作りました。



カウンターのサンドイッチとなる真ん中にバネが入り、カウンターの指標部分に掛かり留まるようになってます。



カウンターをはずした状態
ブレーキとなる部分にコの字型の下駄のようなゴムが載っているのが見えると思います。
そのゴムがカウンターを押さえる力とカウンターのバネの力が同等程度になるよう
バネを調整していきます。



カウンターにバネをセットし、長さを調整している途中です。

続く、、、

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(続)CHAJKA



一旦は復元までしましたが、空シャッターしながら動作確認していたら
フィルムカウンターが動いていないことを発見(+。+)



もう一台のCHAJKAと比べながら開けてみます。
(もう一台あるんかい!(笑))
壊すときの基本!壊す場合は2台買うべし!
丁寧に写真とか動画とか保存しながら分解も良いかもですが
僕の場合は2台買って、比較しながら壊していきます。
(バネやねじが転がった場合に確認するため)

右側のがフィルムカウンターの動作不良品です。
比べるとよくわかりますね。



ダイヤルの74枚目(ー2枚目?)の上に引っ掛かりの出っ張りが
故障品のほうはなくなってます。(左に添えているダイヤルの方)

このCHAJKAというカメラ
巻き戻しダイヤルがトリックみたいで探すのに難儀しました。
(今の世の中ゆえにネット検索しまくるだけですが。)
見つけました、親切なBlogに書いてくれてました。
下↓の写真の黒いダイヤル
メモするだけのようなダイヤルですが



それは、ただ回しても何も変化なく不思議だったのです。
それを引っ張り出して回すと巻き戻しができるようになってました。
で、引っ張ることによってカウンターが「0」に戻るようにも。
外装に記載の文字がキリル文字から英文字に変わってから、
そのダイヤルの横に矢印のようなマークもついてます。
これは、巻き戻しの方向を示すだけです。
(ダイヤルはどちらにでも回るので、わかりやすくするためだけのマーク)

フィルムカウンターのシステムは
シャッターチャージレバーを操作することで回る部分の引っ掛かりにより
フィルムカウンターの下側にあるギヤに掛りダイヤルが回ります。
(2枚に1度引っ掛かるようになってます)
カウンター自身はカウンターの面と下のギヤ部分が軸でつながって
一体となっていて回るのですが、軸部分に針金のような戻りバネの役目をする
針金?が巻かれていて、それが戻らないようにブレーキのようなもので滑りを押さえてました。
底のダイヤルを引っ張ることでそのブレーキが外れ、針金のようなバネの「力」によって
「0」にもどる機構です。



戻った際にカウンターの74枚目にある出っ張りが引っ掛かって
ー1枚目で止まるようになっているのですが
その出っ張りがなかったので、一般家庭にはよくあるスポット溶接機で
薄板を溶接してみました。
少々汚いかな、、、また塗装しておきます。

始業時間なので、続きはまた!




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CHAJKA



55年ほど前のソビエト連邦時代のその辺で作られたカメラです。
オートハーフと同じハーフサイズで撮影できます。
CHAJKA と書いてチャイカと読みます。
ロシア語なので和訳すると「カモメ」だそうです。
あんなに大きな大陸国なのにカモメって、なんかピンときませんね。
やはり、ウクライナ付近で作られたのかな?

まぁね、とりあえず男の子だから
トップカバーは開けるよね。😋
もうね、なんかネジ転がったけどね😇

これ、ハーフカメラでL39マウントなんです。
つまり、、、😆elmar使える!
elmar35mmのハーフカメラ、最高じゃない!?
本日、ウクライナから到着!

#本当は専用レンズしか使えません
#チャイカ #CHAJKA #社会主義国のカメラ
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オートハーフ初期型(後期型)

ということで、お預かりの2台目
オートハーフの初期型(後期)です。
シャッターを下げる(押す)と、戻ってこないという症状とのことでした。
シャッターユニットの歪みとかなら直せないかもですが
チャレンジです!



とりあえずボディー表面をはずせました。
そでにここまでで疲れています(笑)



その疲れた理由が左上のマーキング部分
正面のボディを留めているφ1.2㎜くらいのネジ
ビクともしなかったので、ネジ頭を削って、とりあえずしのぎました。
と言ってもネジはもう使えません。

下の赤マーク部分は、強烈な錆部分です。
錆をある程度除去しつつマイナスドライバーの幾種かを試しましたが
ビクともしません。
『この個体の修理をギブアップしたい』そんな瞬間ですね。

多重露光にならないよう、シャッター押したと同時にそのレバーが
シャッターレバー下に入り込み、シャッター下がらないようにする物です。
ゼンマイが回るとこのレバーはまた戻る機構になっています。



とうとう買ってしまいました、ネジザウルス
さっきの錆びきったネジをはずす為に。
黒い方は多少の意味はありますが、衝動買いです(^^;)
(黒くって、なんか恰好良くないですか?(笑笑))



表面側のボディー裏にまで詐欺は付着していました。
整備個体ではあるようでしたが、前の持ち主が何かこぼしたのかな
錆びているのを見たのは初めてでした。



セレンはソーラーパネルに交換されていました。
ただ、全体的にプロではないと思われる作業
(僕も素人趣味ですが)



ということで
ようやくユニット毎まで分解完了となりました。
ボデイー留めていた隠しネジはピンバイスで削り落とし
シャッター強制停止用の方はネジザウルスのついでに買ったウォータープライヤーで
掴んで、回すことができました。

あとは
各ユニット毎に清掃し組み立て直して完了です。
(写真はありません)

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オートハーフ初期型

オートハーフ初期型(前期)
※ぜんまいダイヤルの底が黒いのを勝手に「前期」シルバーのを「後期」と言ってます。

シャッターを下げても(押しても)、『シャッターが戻ってこない』ということで
お預かりしたものです。


一度、誰かがあけたのか、配線留めるテープがねじれています。
他は特に変化・異常は見えませんが、ファインダーくらい掃除したのかな。
裏蓋のモルトは交換されてる?かもですが汚いですね。
(裏蓋の閉めるのがきついと感じていたのですが、後で交換する際見てみたら
劣化したモルトを剥がさずに新しいモルトを増し貼りしていました。)



本体部分の拡大
レンズユニットに掛かってるだろうテープがレンズユニット下へもぐってしまってます。
ファインダーだけでなく、レンズユニットも掃除したのかな?
(してませんでしたが)
初期型(前期)のシリアルナンバーの若い物はレンズ留めるネジが3か所になっています。
そのネジが緩まないように?チェック完了がわかるように?赤いペンキが塗られているのですが
それが削られた形跡がありませんでした。



整備前のぜんまい音
すごくけたたましい音ですね。完全に油膜切れしています。
(まあ、撮影動作には問題ないですけど)



セレンの稼働状態の確認
問題ない様子ですね。綺麗に反応しています。



シャッターレバーの作動確認
うまく戻っていませんね。
ここが原因ですね。
シャッターユニットは故障していると(使い込まれた個体)
治すのが困難なのですが、この引っかかりは何とかなりそうかも。



ユニット毎までバラした状態
案の定、シャッターユニット裏のモルトは交換されていません。
これを交換されるくらいメンテされているのは少ないでしょうね。
これも、撮影には影響少ない箇所ですから。
シャッターユニットの調子確認に外したものは、私はすべて交換しています。
オートハーフの優秀さですが、よくあるジャンク品として販売されている個体でも
掃除やレンズ表面のクリーニングだけすれば普通に撮影できたりしてしまいます。
なので未整備のまま試写してフリマサイトヘ出品し、購入確定後にモルトやファインダーを
整備して送りますとか説明欄に記載されている方も居ます。



写りわるくてすいません、、、
久しぶりに潤滑油の準備をしました。
以前、『グリスアップ済です』みたいな説明記載の出品を購入したことあるのですが
ぜんまい稼働部分のギヤまわりへグリスが塗られていてびっくりしました。
オートハーフでグリスが使われている箇所は2か所だけです。
他の可動部分は塗られていることすらわからない状態です。
多分、このオイル。
時計やカメラの可動部分はこのオイルを必要箇所に応じた希釈で
みなさん利用されています。



E型と初期型の比較。
ゼンマイの音を静かにする肝部分はこの辺りです。
E型では見えている部分ですが、初期型はそこが見えていません。



なので、初期型はカバーをずらして必要箇所へ注油します。



シャッターユニットの整備が終わり、可動確認
とてもスムーズになりました。(^^)



クリーニング前のレンズ状態
これでも多分、クリーニングされたのでしょうね、、、
でもまた多分、この状態でも写った写真は綺麗に見えるくらいだと思います。
A3以上にプリントするようなことにオートハーフは利用されていないでしょうから
問題ない程度という意味です。
スキャンしてスマホやパソコンで見る程度、L版プリント程度なら綺麗に見えます。



レンズも分解してクリーニングします。
オートハーフのレンズは3枚です。
初期型(前期)はベース部分の1枚は外れません。
(両側から拭けるので問題ないです)
見えている羽根は露出により開くための物です。
それを開閉する金具につている針金のようなのは
バネの役目をしています。
この形状や掛け方が同じ型番でもことなっていたりして
その当時の開発者さんの工夫更新が見て取れて面白いです。



クリーニング後のレンズ。



裏蓋のモルトを新調しました。
この形状も初期型(後期)からは変わっていたりしますが
素人受けするように過剰にしていったのか、、、
そもそも前述したように無くても遮光性のよいオートハーフ
発売はじめはそれが十分にわかっていたので
このような周囲だけのモルトだったのでしょうな。
その代わり?
本体側のファインダー回りはきちんと貼りこんでおかないと
もしかしたら?かな。
愚痴ばかりになりますが、フリマサイトの出品で
『モルト交換済です』と記載あってもまた、このファインダー周りは
放置されているのがほとんどですね。



ということで完成です。

















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