pokke_nutube 製作記

僕の絡んでいるtwitterのポタアン界隈では?(それ以上に?)有名な
@pokke_yamada 氏の開発・設計したアンプです。
現代の真空管であるKOGE nutube をトランスを用い、
入力電圧を75V程度まで上げたポタアンの製作記です。
(この記事で使用している部品群は公開されている部品表から探してはいるものの
 いくつもの部品でサイズ間違いなどをしでかしているため、純粋な製作手順では
 ありません。無駄な箇所や間違っている箇所もあるやもしれませんので
 参考にされるのは勝手ですが、自己責任において作業は進めてください。)


まずは部品集め完了状態。
他にも製作途中のものもありますので
ごちゃごちゃにならないように小さな箱へまとめました。


僕が製作した時点では、まだ?詳しい解説?
製作要領のような書面?等はありませんでしたので
素人を自負している僕は、製作された参考写真を拡大プリントして
参考にしました。


最初に気づいた点です。
1、スイッチを指定位置に差込むと前足部分にパターンの銀色部分がありましたので
  アースだろうと思い、写真のように曲げています。
2、ボリュームはLINKMAN製を使用したのですが
  LINKMAN製は足が太いのか、そのままでは刺さりませんでした。
  下の写真のように足を少し削りました。


写真左が削った状態で、右が削っていない物です。


写真はジャックの裏側です。
このジャックを使う場合用?の板は中央の穴を利用して固定?されることがあるのかもしれませんが
pokke_tubeの場合はこのポッチは邪魔だと判断します。
これも、削り取りました。


部品を刺している途中経過の作業状況です。
抵抗の中には2.2MΩ、2.2KΩなどがあります。
部品を刺す際は何度もチェックしながら刺された方が良いでしょう。
(DALE抵抗なので数値が書いていると言えば書いていますが
 僕はあまり得意ではありませんので、、、)


途中で気付いた疑問点、その2(笑)
可変抵抗の刺す場所ですが、指定の可変抵抗は3本脚なのですが
余分に(ピンセット先の中央部分)穴がありましたので、開発者さんに問うてみました。
平たい?横並びの可変抵抗などを使用する際に利用できるように考えられているとのことでした。
なので、写真のような可変抵抗を部品表通りに会付けた場合は、単純にスルーしたら良いそうです。


これも僕の場合に限られる写真でしょう、、、きっと。
まずは金色のコンデンサ
大きいので、普通にさすと辺りの部品がささらないため、nutubu下の空間へ置くように
足をくねくねと曲げています。
(サイズにもよるでしょうが、僕の選んだサイズのコンデンサならその上にnutubeが載っても
 ALTOIDS缶の蓋は閉まるのです!(間違ってるのにエラそう??(笑))
で、もう一つ
赤い四角いのもコンデンサなのですが、ロットが違ったのか?
部品表通りにWIMAというメーカー?のコンデンサを発注したはずが
参考写真などでみる同じ赤いやつより厚みがありますので、
これまたそのまま刺すと横の部品が入りませんので
足を曲げて、これもnutube下へ入るように調整しました。


実はpokkeさんの赤い板には中央に大きな穴が開いています。
多分本来はALTOIDS缶の底にも大きな穴を開けて、電池を取りやすくするためのものかと思われますが
僕は写真の様に利用しました。
こうすることにより、部品の足を先に切ることなく、自分の集めた部品達がきれいに板におさまるか?
大きいのはどういう風に寄せようかと検討が出来ました。
素人のことまで考慮された小にくい(笑)細工です。


部品を全部刺して検討できたはいいものの、ひっくり返すとほとんど落ちてしまうので
写真のような感じで、はさむ道具を利用し、少しずつ仮止めしては足を切って、、、とまとめて
ハンダ作業を一気にこなしました。


先に言っておきますが、写真は間違っています。
僕の持っているテスターの写真です。
(電圧は計れなくなってしまったテスターですが、hfeが計れますので廃棄を逃れていました)
今回の赤い板では1815という部品が2つ使われています。
同じ数値のを選別して使うことにしましたので、このテスターを利用いました。
ただ、どのように刺して測定するかもわかったいない素人は自分。
データをネットから探しだし、その図にしたがって刺したつもりが、上の写真です。
実はさし方を180度間違っております。
刺す際に参考にされる方は、写真とは180度さかさまにさして測定ください。
それが正解です。


写真はファーストリカバリダイオードの刺し方です。



トランスの最終処理状況です。
コアをテープで巻いて留めてます。



さあ、残すところ部品はあと3つです。

と、おもいきや???
実は確認を怠った、かなしい間違いを発見、、、


形は一緒なんですよね、、、
オペアンプと思って勝手にソケット化していました、、、
このアンプのはタイマーICという部品。
ソケット化する意味が全く無し、、、それも
タイマーICの中では有名な部品を使われていると、、、



ソケットを外して、タイマーICを直接付けました。
で、間違って?知ってて買ったサイズの大きなコンデンサはその上にちょうど収まりました。


nutubeは、完成後の修理・改修のことも考えてソケット化しました。


ということで完成!!!
と喜ぶはずだったのですが、可変抵抗も回していないのにこの電圧、、、
本来は47vくらいになっているはずのようです(電池電圧が合計で2.4vの場合)
twitterにてよく知った方々に助けを求め、どうやらLEDの色が関係しているようです。
「 スイッチング電源の基準電圧源( ツェナーダイオード)の代わりだそう。
pokkeさん曰く
( 同じ電圧のツェナーダイオードと比べると内部抵抗(rz)が小さくて、
流す電流の変化で電圧があまり変化しないので、基準に向いているのです )
ということで、ここは「赤」限定だということでした。


で、交換したらば、あらびっくり
あっさりと、電圧が落ちました。不思議です(汗)
さっき言った電圧より少し高いのは、電池電圧が充電したてで少し高いからです。


可変抵抗をゆっくり回し、75Vとしました。
(このあと、少し電圧が落ちてきた際のことも考え、少し高い目に設定調整しました)

●では、缶の加工といきます!!


これは、開発者さんがALTOIDS缶の加工用にメモった型紙のようなものです。
(開発者さんのtwitterより引用)


おおよそはこの写真のように端っこの線を合わせて使うような感じのようですが
少し、うまく合わせられなかったので、、、


実物合わせにて縦位置を合わせて、穴あけを行いました。
(僕は中敷きに合成レザーを使いますので、1mm弱ほど、底上げしております。(わからないでしょうが^^;


穴あけ加工完了です。
削りついでに、やたらと硬かった?電池ホルダーも簡単に電池交換できる用に切ってやりました。


これにて完成!!です!!!!!!!!
(電池交換しやすいようにしたということで、電池が飛び出さないように押さえる目的で
防振材の端切れを電池に当たるフタ部分に貼っております)


以上、久しぶりの長文でした。
お疲れ様でした。




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トランス手巻き



新規製作を始めたポタアンのトランスです。
いままでにはなく、今回のはトランスにて電圧を昇圧し
現代の真空管 nutube へ少し高電圧をおくるというものです。
音色はまだわかりませんが、まずはトランスを巻き巻き(^。^

大きさは一緒に写っているwinのシールでもある程度予測できるでしょうが
おおよそ、15mm角くらいです
とっても小さなトランス、、、目が、、、
1時側には0.23㎜の線を17回、
その上へ2時側として0.1㎜の線を170回巻いてつくります。
なので、電圧は単純計算にて10倍ほどになります。
でも所詮は電池からの昇圧ですが、、、

できるだけ密に丁寧に巻いた方が良いのですが
1時側は0.23㎜、、、ルーペをつけて何とか良い感じに巻けましたが
2時側は0.1㎜、、、、、、、、ムリ、、、(笑)

さてさて、今日はここまで。
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OP基板


オプション基板の到着です。
チップ部品の袋には部品番号も記載されていますので
初心者な僕でも、説明書(頒布先のリンクにもあり)見ないまま実装可能です。
※OP基板には説明書などは同封されていませんので、頒布先サイトまたは
このブログを参考に?


ま、まずは定石の順番通り、チップ部品のはんだを行いましょう!
(表にはチップ部品だけなんですけどね(笑))


で、裏側です。
コンデンサの足はペンチで曲げるというよりは、指で押し曲げるくらいが丁度良いですね
基板から頭が出ないように気を付けます。
出来れば、見えない個所ですが、コンデンサのフィルムの見え方なぞを気にもしながら、、、


さて、あとはどう付けましょうか。
説明書には 付属の配線を利用したやり方が記載されていましたが、
そのままやっちゃうと、このBlogの影が薄くなってしまいますからね。
(おそらく見ていただけている方のほとんどは、VRの付いた状態かと思います
  、、、それで正解です。僕はVRの検討をしていましたので、この段階では
 付いていませんが、キットのVRを付けました。)


付いている配線でなく、少し贅沢な金メッキ配線を準備しました。
長さは17㎜ですが、はんだ後にはまだ少し切りつめるくらいです。
また、1本は後の写真でもわかりますが、長く必要でした。


説明ではオプション基板に先付けてましたが、本体基板に田植え。
位置がSWのプラとアルミ境界辺りがベターですね。調整しハンダ。
配線をぐるりと回さず穴開けしました。


電源配線を写真のように穴開けて
OP基板の間下へ


横からみたらこんな感じです。

裏側からみたらこんな感じ。
プラス配線はスイッチのプラスへ配線、はんだしています。
基板の置く位置は写真でわかりずらいかもですが
VRのアルミ部分とプラスチック部分の境目くらいにするのがベターです。
田植えとしましたので、位置調整はしやすいかと思います。
位置調整し、はんだ付けしました。


ということで完成しました。

文中、キットのVRを使用と書きましたが
頒布途中からはVR位置によるホワイトノイズのフォローのため
20Kの物に変わっているとも思います。
僕は、20Kの方は少しVRを上げていってもホワイトノイズが気になりましたので
当初付いていた100Kの物を採用しました。
わりに正解だったのでは?とも感じています。

#nutube
#mkusunoki
#ポタアン
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VR検討

ポタアン(ポータブルオーディオ)の界隈では
サイズの都合もあり、小さな安いボリュームが使われることが多いです。
でも、(ま、実際には何をしても音色は変わるのですが)
ボリュームを交換すると、あらま簡単にというくらい
音色の素性?みたいなものが変わるので、今回も?試してみました。


コスモスのボリュームです。
サイズは大きいですが、今回の試聴ではイマイチ。
ホワイトノイズも音色も、小さなもともとのリンクマンのと大差無し。
・・・利用のためのケース検討必要無し。


ボリュームでノイズの一番少なくなるとこを探し、
その位置の抵抗値を測った上で、その抵抗値を直接つけてみました。
実は、これが一番問題無く、安くあがるかもですね。
(基本はiphone利用なので、アンプ側でボリューム調整しなくても
 iphone側で調整できますので)


東京光音のボリュームです。
これも少し大きいですが、好んで使っているALTOIDS缶に
かろうじて入るサイズです。
音色はとても好感がもてます。
今回はnutubeという現代の真空管を利用しているアンプです。
現代の真空管とは言えど、真空管の構造をしておりますので
ホワイトノイズは無いわけではありません。
でも、このボリューム、
ホワイトノイズの質までも素直にする?のか
煩くないのです。
第一候補かもしれません。


で、とっておきの白いボリューム
(とっておきとは言っても、初めてかいましたが)
小さいことは雑な音?ではないのです。というのを感じさせられました。
これ、良いです!
(いかんせん、小さいのに?高いですが。)
音色は雑味なく、
澄んだ音というよりは、少しぬめらか(なめらか?の変化?)みたいな
少し個性ある音色ですね(良い意味で)

東京光音のにするか、この白いのにするか、、、
悩みますね。





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nutubeポタアン


新しいポタアン(ポータブルアンプ)の製作開始です!!
(※ 右上にある「20」の数字の出ている基板むき出しはハンダこての温度計です。
キットには付属しておりません)

このポタアンはブログ 【趣味関係のメモ帳】の楠 昌浩さんにより開発された
キット販売(頒布)によるものです。
興味のある方は是非作ってみてください。
通販サイトは → 【オンラインショップ
基本的には電子工作経験者向きかもしれませんが、ハンダ付けが出来れば
市販の高級なポタアンを買うより確実に安くあがりますし
中途半端価格帯のポタアンよりは愉しめるかと思います。
(ただし、ハンダ付けといっても、米粒ほどのチップ部品のハンダ付けもありますのでご注意ください)
製作にはハンダこての他、3V程度が計測できる電圧計や
ケースも自作の必要がありますので、ドリルの様なものも必要になります。
先に説明書を読むことも可能ですので、好奇心旺盛な方は
チャレンジしてみて下さい。→【頒布のページ
頒布のページの中程に説明書がありますのでダウンロード可能です。

■■■ではでは、下記に僕の(はんだ付け大好き素人中年)製作記を開始します。■■■


いきなりですが、これがこのアンプ製作の一番の難関です。
角形乾電池から3.3Vを生成するための回路部分のようです。
小さなチップ部品は購入のキット内に値別に小袋分けされているかと思いますが
テスターなどで確認するのも勉強かと思います。
チップ部品のハンダ付けのコツも説明書には記載されていますが
事前にハンダする基板側の片方へ少しだけハンダを付けておくのが付けやすいコツです。
着いたかどうだかわからない程度は少なすぎですが、かろうじて着いた?というくらいにハンダ付けし
ピンセットなどでチップ部品を押えながら、その先行のハンダに熱を入れると、やりやすいです。


あとはセオリーとして、小さな部品から付けて行きます。
抵抗はまとめて袋に入っているかと思います。
経験者さんは色帯の並びで抵抗値が確認出来るでしょうが、僕にはさっぱりわかりませんし覚える気もあまりありません。
そのために少し出費してLCRテスターを購入しております ^^;
スマホなどをお持ちでしたら、帯の色を順番に入れると抵抗値に変換されるソフトも無料でありますので探してみて下さい。


3.3V電源部分が完成しましたので実際に電池を付けてのテストです。
電池は僕の勝手ではありますが手持ちの9.6v充電電池を使用しております。
レギュレターが十分な耐圧のあるものを利用されているので全く問題無いようです。


ここは、僕個人の難関でした。
説明書には「1ピンはC12の方です」のようなことを書かれていましたが
オペアンプのどの部分が1ピンか、、、、僕は知りません、、、ど素人です、、、

写真の状態が正解になります。
ソケットの凹部分の方向とオペアンプのへこみやポッチ(丸いへこみ)を合わせるように
取り付けるとあとあと間違いなくて良いと思います。


この写真はカップリングコンデンサをソケット化し、交換出来るように考えたものです。
これは説明書には記載ありません。
ただ、僕は今年になってこの世界にハマった人間ですが、すでに数個のポタアンを作っています。
(いまだに成長しませんが、、、)
カップリングコンデンサに数値の極端にちいさなコンデンサを付ける(だかせる)ことで
高域の音色改善ができたりすることを経験しておりますので、
余分にさせるように4つ穴がソケットになるように工夫をしています。





こんな感じになります。



最後に主役のnutubeを取り付けます。
写真で耐震ジェルが確認できますでしょうか?
製作の説明書「Nutube取り付け」の項には、
「Nutubeのピンが、ちょっと出たくらい・・・」のように記載ありますが
浮かしてハンダ付けするのは難しいかな?と考え
また、耐震ジェルのようなもので振動対策できないかと考えた工夫?です。
Nutubeは現代の真空管?です。でも真空管のやな癖?性質?はそのまま「キーン」があります。
(振動がNutubeに伝わったさいにはマイクロフォニックがあります)


ALTOIDS缶に入るように考えられているキットです。
缶は鉄なので、そのまま入れると即ショートして壊れるのは当然なので
親切にもこのキットには中敷用の厚紙が同封されています。
でも、ぼくは合成革をカットして入れることにしました。
(まったく見えなくなりますが、、、^^;  )


完成です。
自分でつくる楽しさを十分に味わい、で、それが嬉しい音色を聴かせてくれます。
キットの楽しさ、経験してみてください。

【追伸】
音色については個人の感覚差がありますので、一概には言葉で表現しきれないかもですが
真空管の音色ですから、聴き疲れせず、でもぬくもりある音色です。
ただ、キットとして個人が作る楽しさも味わい、また自分でも改良などもできるような世界のポタアンです。
完璧を求めすぎることなく、チャレンジしてもらいたく思います。
真空管の性質上、キットに現在(2016.11)セットされているボリュームは
少しホワイトノイズが出ています。交換のボリュームも提供されているようですので
音色によっては交換も必要かと思います。

自転車通勤時(本当はダメですが)オープン型イヤホンで小音量で走る分には
全く気にならないような程度です。?(笑)
その他、頒布のページにも注意事項は随時加筆されているようなのでチェックされるのが良いと思います。
すでに、これからの頒布分は抵抗値の違う交換品となっているようです。

また余談ではありますが、この基板にはINPUT、OUTPUTの文字が書かれています。
ALTOIDS缶は小さく、いつもマジックで書いたりしていたのですが
基板に見えるように書いていただいているのも好感もてますね。

しかし、最新のNutubeでのポタアンです!!
手放せない音色です。

【改造編】

●● ボリューム編
  ←リンク貼ってます
何か検討したい、、、
素人でもできる検討、ボリュームの音色違いについて
試行錯誤してみました。

【OP基板の取付】

●● OP基板 ←リンク貼ってます
取り付けることで、VR位置でのホワイトノイズ変化が抑制されるようになります。
ホワイトノイズがなくなるわけではありません。
20KのVRは僕は使わなかったのですが
100Kでは良好な感じでした。



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