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マネ「草上の昼食」の深読み

2022-02-08 09:36:09 | 美術館・絵画
マネの「草上の昼食」は、裸婦画としてスキャンダラスな絵画として評価されています。

しかし、この絵の原題は「水浴」でした。

その「水浴」を何故「草上の昼食」に改題したのかと言えば、モネが「草上の昼食」を発表したからです。

これがモネの「草上の昼食」です。

モネは、光の当たる三角形をマネました。




この技法は、さらにセザンヌがマネしています。

セザンヌの「草上の昼食」も光の角度が一致しています。

しかし、マネをもっと怒らせたのが、恋人との情事後を描いた「水浴」の意味をモネが暴露していたことです。

樹木の幹に刻んだ「ハートの矢」と「P」の文字ですが、マネが結婚する前から住んでいたパティニョール街を意味するのかも知れません。

私は、マネの原題「水浴」は、マネが当時ピアノの教師をしていた奥さんとブローニュの森にピクニックに行き情事を重ねた時の描写だと考えています。

水浴している女性は、情事の後に女性自身を清めています。

これがマネ婦人です。


水浴している女性に似てませんか?


ブローニュの森では、人が来る可能性を考えると、裸になって水浴することができません。

マネは、「リアルなエロチズム」を表現したかったのです。

・・・・・・・・
この辺を解説すると、リアリティからクールベにつながってしまうのですが。
う〜ん、話が逸れて、

別のブログ<ディープなクールベ、マネも真似られない「世界の起源」>に続いちゃうので話を戻します。

・・・・・・・・

そう、モネはマネがピアノpianoの先生と、ピクニックpique-niqueに行っていることを知っていた。

それを「習作・草上の昼食」にハートの矢と頭文字「P」と書き込んでしまいました。

画題が「水浴」では、この絵の事実がばれてしまうことを恐れたマネは「草上の昼食」と改題しましたとサ。


それを知ったモネは、「修復・草上の昼食」を描きました。

大作の「修復・草上の昼食」では、光が森の真上から全体にあたり、特に敷物の上に木漏れ日を描き込んでいます。
こちらでは、遊びごごろで描いた習作の「犬」は描かれていません。
多分、「ハートの矢」も消し去られているはずです。

その代わり、モネは別の形でマネをおちょくることにしました。


この人物を入れ替えています。


それは、マネそのものです。

この絵は、ドガの描いたマネです。

そっくりでしょ!


このお話の詳細は、ブログ<本当は裸の女性がいない「草上の昼食」>をご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/y-fukucyan701/e/5752772f7fd9bcbdeffc96b141c54a09



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