前回は、映画『日本海大海戦』でした。(1969年)
最初は、その映画の焼き直し程度と思って見てみました。(公開時期が1983年とその前に公開された映画『二百三高地』が1980年のすぐ後だったのもあります)
映画『日本海大海戦 海ゆかば』ですが・・・
製作年 : 1983年
製作国 : 日本
配給 : 東映
映画『二百三高地』の1シーンが入っていました。実際、同じスタッフがこの映画を担当しています。
製作年 : 1983年
製作国 : 日本
配給 : 東映
映画『二百三高地』の1シーンが入っていました。実際、同じスタッフがこの映画を担当しています。
キャストは・・・
三船敏郎 (東郷平八郎、実在の人物)→1969年の映画『日本海大海戦』でも「東郷平八郎」役を演 じています。14年ぶりの同役ですが、少し渋く演じているような気がします。(映画『二百三高地」では「明治天皇」役)
沖田浩之 (神田源太郎)
三原順子 (木村せつ)
宅麻伸 (尾形登)
坂井徹 (島田太市)
伊東四朗 (丸山寿次郎)
佐藤浩市 (大上勇作)
高月忠 (喜多川与之肋)
横内正 (秋山真之、実在の人物)
伊豆肇 (山本機関総監、実在の人物)
葉義男 (上村中将)
早川雄三 (片岡中将)
近藤洋介 (伊地知大佐、実在の人物)
ガッツ石松 (松田一機曹)
丹波哲郎 (山本権兵衛、実在の人物)→ ちなみに1980年の映画『二百三高地』では「児玉源太郎」役でした。
浜田寅彦 (伊東祐亨)
二宮さよ子 (千加)
伊藤敏孝 (片山伊作)
永島暎子 (片山の妻)
谷村昌彦 (下宿屋の老主人)
石井富子 (下宿屋の老妻)
平幹二朗 (明治天皇)
沖田浩之 (神田源太郎)
三原順子 (木村せつ)
宅麻伸 (尾形登)
坂井徹 (島田太市)
伊東四朗 (丸山寿次郎)
佐藤浩市 (大上勇作)
高月忠 (喜多川与之肋)
横内正 (秋山真之、実在の人物)
伊豆肇 (山本機関総監、実在の人物)
葉義男 (上村中将)
早川雄三 (片岡中将)
近藤洋介 (伊地知大佐、実在の人物)
ガッツ石松 (松田一機曹)
丹波哲郎 (山本権兵衛、実在の人物)→ ちなみに1980年の映画『二百三高地』では「児玉源太郎」役でした。
浜田寅彦 (伊東祐亨)
二宮さよ子 (千加)
伊藤敏孝 (片山伊作)
永島暎子 (片山の妻)
谷村昌彦 (下宿屋の老主人)
石井富子 (下宿屋の老妻)
平幹二朗 (明治天皇)
・・・1980年映画『二百三高地』と比べて、少し地味な感じがしました。
あらすじですが、
明治三十八年。日露戦争は勃発以来二年目を迎え、大国ロシアと近代国家を目指す日本との大海戦が、いまその火蓋を切ろうとしていた。この決戦を迎えるに当って、東郷平八郎はじめ司令部が頭を悩ましたのはウラジオストックに入港するバルチック艦隊が、どの航路をとるかであった。一つに対馬水道を通って日本海を最短で入港するコース、いま一つは大平洋側を通って津軽海峡または宗谷海峡を横断するコースである。連合艦隊を三分したのでは勝ち目はなく、今、決断が迫られていた。
その頃、連合艦隊旗艦三笠の軍楽隊に、神田源太郎が配属されてきた。軍楽隊は軍艦の入出港、閲兵式等に演奏を主にする楽隊であり、直接戦闘員でないことから軍隊での立場は低いものである。その源太郎のもとに恋人せつが面会にやって来た。せつは娼婦であった。しかし、天皇陛下の赤子として死を覚悟した源太郎は、せつを無情に突き放すと、急いで隊に戻ってしまった。三笠は呉を出て途中佐世保港に立ち寄り、最後の陸地補給を急いだ。そこに再びせつが現われ、手の中に古物のトランペットを握っているのを見て、源太郎は強い衝動を感じ「きっと帰ってくる」と約束するのだった。
洋上に出てからの訓練は、一層の激しさを増し、軍楽隊員は楽器を仕舞い、一水兵として訓練に汗を流す。三笠の連合艦隊司令部では、東郷長官、秋山真之中佐等が、いまだにバルチック艦隊の進路を決めかねていた。激しい訓練の中で、疲労が深まるにつれて源太郎の内奥に秘めた音楽への情熱が燃えたぎり、東郷長官の甲板巡視の際、長官への演奏許可の直訴を行った。その場は立ち去った東郷長官は、やがて演奏の許可を与える。軍楽隊員は目を輝かせ、ドヴォルザークの「新世界」を演奏した。乗組員それぞれの胸に去来するものは、故郷の山河であり、国に残した妻や子の面影であった。
東郷はこの海戦が、世界に勝利を喧伝し、外交戦をも有利に進める重要な戦いであると認識していた。将は将を知る。東郷はバルチック艦隊も正面攻撃でくると確信した。東郷は決断し、激戦の末日本軍は勝利をおさめた。
明治三十八年。日露戦争は勃発以来二年目を迎え、大国ロシアと近代国家を目指す日本との大海戦が、いまその火蓋を切ろうとしていた。この決戦を迎えるに当って、東郷平八郎はじめ司令部が頭を悩ましたのはウラジオストックに入港するバルチック艦隊が、どの航路をとるかであった。一つに対馬水道を通って日本海を最短で入港するコース、いま一つは大平洋側を通って津軽海峡または宗谷海峡を横断するコースである。連合艦隊を三分したのでは勝ち目はなく、今、決断が迫られていた。
その頃、連合艦隊旗艦三笠の軍楽隊に、神田源太郎が配属されてきた。軍楽隊は軍艦の入出港、閲兵式等に演奏を主にする楽隊であり、直接戦闘員でないことから軍隊での立場は低いものである。その源太郎のもとに恋人せつが面会にやって来た。せつは娼婦であった。しかし、天皇陛下の赤子として死を覚悟した源太郎は、せつを無情に突き放すと、急いで隊に戻ってしまった。三笠は呉を出て途中佐世保港に立ち寄り、最後の陸地補給を急いだ。そこに再びせつが現われ、手の中に古物のトランペットを握っているのを見て、源太郎は強い衝動を感じ「きっと帰ってくる」と約束するのだった。
洋上に出てからの訓練は、一層の激しさを増し、軍楽隊員は楽器を仕舞い、一水兵として訓練に汗を流す。三笠の連合艦隊司令部では、東郷長官、秋山真之中佐等が、いまだにバルチック艦隊の進路を決めかねていた。激しい訓練の中で、疲労が深まるにつれて源太郎の内奥に秘めた音楽への情熱が燃えたぎり、東郷長官の甲板巡視の際、長官への演奏許可の直訴を行った。その場は立ち去った東郷長官は、やがて演奏の許可を与える。軍楽隊員は目を輝かせ、ドヴォルザークの「新世界」を演奏した。乗組員それぞれの胸に去来するものは、故郷の山河であり、国に残した妻や子の面影であった。
東郷はこの海戦が、世界に勝利を喧伝し、外交戦をも有利に進める重要な戦いであると認識していた。将は将を知る。東郷はバルチック艦隊も正面攻撃でくると確信した。東郷は決断し、激戦の末日本軍は勝利をおさめた。
映画「日本海大海戦」(1969年)の場合は東郷平八郎など「参謀」の立場からのいわゆる『上から目線』の感じでしたが、この作品は『連合艦隊旗艦「三笠」の乗員であった海軍軍楽隊の若者たちの激しく燃えあがる愛と生と死を描く』とあるように、「下から目線」の感じです。
この映画はわずか30分で勝敗が決まった「日本海海戦」・・・それまでにどのように水兵たちが傷つき、そして戦死していったかが強く描かれているような気がします。
この映画はわずか30分で勝敗が決まった「日本海海戦」・・・それまでにどのように水兵たちが傷つき、そして戦死していったかが強く描かれているような気がします。
映画『二百三高地』もそうですが、戦争の悲惨さそして命のはかなさ・・・それを見事に表現しているような気がします。
あと、この映画で出航前日に家族のいる水兵が自殺したシーンがあります。将校から「この臆病者は海軍の兵隊じゃない」と言われ見捨てられ、翌日、妻と子供と一緒に遺体が運ばれる時はまわりから「この非国民!!」「国の恥!!」など罵られましたが、音楽隊の演奏でまわりの人々もいたわるのでした。
(まあ現在もそうですが、人間っていい加減ですね)
あと、この映画で出航前日に家族のいる水兵が自殺したシーンがあります。将校から「この臆病者は海軍の兵隊じゃない」と言われ見捨てられ、翌日、妻と子供と一緒に遺体が運ばれる時はまわりから「この非国民!!」「国の恥!!」など罵られましたが、音楽隊の演奏でまわりの人々もいたわるのでした。
(まあ現在もそうですが、人間っていい加減ですね)
ほとんどが、水兵の日常シーンが中心です。東郷平八郎など上層部のシーンはわずかしかありません。上層部の食事と水兵達の食事の差も描いているのもすごいですね。戦闘シーンもわずがですが、それだけでも迫力があります。
僕としては、映画「日本海大海戦」と映画「日本海大海戦 海ゆかば」は同時に見る事をおすすめいたします。順番としては、「日本海大海戦」を見て『日露戦争』の概略を次に「海ゆかば」で水兵達日常を見る。この2つを見る事によって、「日本海海戦」の実態がわかるような気がします。
映画『二百三高地』もそうですが、戦争は決してかっこいい物ではありません。この作品もある意味「反戦映画」のような感じがします。
ただこの当時の世界情勢は正に『弱肉強食』の世界でした。つまり「日露戦争」に勝利(何とか勝利した)したからこそ、日本人が存在を許されたのかも知れません。当時はそれが当たり前だったのです。
ただこの当時の世界情勢は正に『弱肉強食』の世界でした。つまり「日露戦争」に勝利(何とか勝利した)したからこそ、日本人が存在を許されたのかも知れません。当時はそれが当たり前だったのです。
今、我々が日本人として生きているのは、彼らを含む戦争の多大なる犠牲によって得たものです。
我々は感謝しなければならないと僕は思いました。
我々は感謝しなければならないと僕は思いました。
『日露戦争』に関する映画はこれくらいかな・・・それでは・・・
Written by トンマノマント |
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