2004年4月1日に松下電器産業から発売された乾電池です。40年ぶりの乾電池の新種(その前は「アルカリ電池」だった)との触れ込みでした。
はっきり言って、「乾電池」がこれほど騒がれた事がなかったような気がします。
これを見て僕は・・・
これからは「オキシライド乾電池」の時代だ!!「アルカリ電池」は消えていくだろう!! |
・・・・と本気で思った事があります。(今、考えると恥ずかしい・・・orz)
CMではバンバン流れ・・「オキシライドはすばらしい!!」など・・
「オキシライド!!」「オキシライド!!」「オキシライド!!」
もう、オキシライド以外は『乾電池』ではないと一時期本気で思いました。
デジカメには「オキシライド」と思い、まとめ買いした事もあります。
パッケージを撮影しました。(12本入り)↓
本当にこの頃は「オキシライド!!」と萌えまくりでした。
何でも「オキシライド乾電池」でした。
①TVのリモコン
②目覚まし時計
③もちろん『デジカメ』
・・・何でもでした。
しかし、1~2年したら疑問に思い始めました。・・・と言うのも、TVのリモコンが突然きかなくなったのです。調べてみると・・・「オキシライド乾電池」が破裂していた・・・orz
実はこの「オキシライド乾電池」には『致命的』な欠点があったのでした。
それは・・・
普通の乾電池の電圧は1.6Vです。当然、大半の機器はこの電圧までの対応です。
つまり、設計電圧より高い電圧を加えると機器内部の電子回路や回路部品に対する負担が大きくなり、発熱や寿命が短くなる等の影響が生じる。特に懐中電灯などの白熱電球を使用する機器では電球の発熱が大きくなり、フィラメント寿命も短くなる可能性が高い。そのため、製造元である松下電器産業はこれらの機器には使用してはいけないとしている。(一部、ウィキから転載いたしました)
結局、これが致命的になり「オキシライド」ブームもすぐに終わったのでした。
単なる『デジカメ』用電池の意味あいでしかなくなりました。
(もしかしたら、ブームなんて言っているのは俺だけ・・・orz)
それから、『デジカメ』以外は普通のアルカリ電池を買うようになりました。
しかし、あの『松下』がここで引き下がるとは思えません!!!!
ついに2008年4月26日に「オキシライド」を超える「アルカリ乾電池」が発売されました。
その名も・・・
これです。これですよ、奥さん・・・(お前はみのもんたか!!)
【またウィキから・・・】
オキシライド乾電池は初期電圧が1.7Vで、アルカリ乾電池より高いため、それの使用を想定していない機器では内部の電子回路や回路部品に対する負担が大きくなり、発熱や寿命が短くなる等の影響が生じるおそれがあった。とくに白熱電球を使用する機器に使用すると過度に発熱しフィラメントの寿命が縮まる可能性が高いので、松下電器産業ではこれらの機器には使用してはいけないとしていた。しかしEVOLTAはあくまでアルカリ乾電池であるため初期電圧も1.6Vとなっており、前述の問題が起こるおそれもない。
また、性能もオキシライド乾電池を上回っている。オキシライド乾電池ではアルカリ乾電池より寿命が多少短くなる場合があった時計・リモコンなどの消費電流の少ない機器においても、寿命を従来のアルカリ乾電池より多少伸ばすことに成功した。
・・・以上、ウィキから転載しました。
つまり、残酷なようですが・・・・
自分もEVOLTAを近くのスーパーで買いました。↓
結構、ありました。
『オキシライド乾電池』が発売された頃は、コンビニやスーパーでもなかなか入荷できないほどの人気でした。しかし『EVOLTA』が発売された後は「オキシライド乾電池」の姿はコンビニやスーパーにはなく、家電量販店で『在庫一掃セール』のような形で店の隅にちょこんと置かれていました。
その店も「在庫限りで『オキシライド乾電池』の取り扱いはやめる」と言っています。
一時は、世間を駆け抜けた『オキシライド乾電池』・・・たった4年で消えてしまう運命となった乾電池。
これも、東芝が撤退した「HD-DVD」みたいに『カルト規格』として「黒歴史」になっていくのでしょう。
ウィキには「なお、EVOLTAの発売後オキシライド乾電池の生産は大幅に縮小する」とありますが、間違いなく「生産終了」となるのでしょう。
もしかしたら、「生産終了」になっているのかも知れませんね。
タイトルにもあるように結局、『オキシライド乾電池』って何だったのでしょう?
それは、一人一人それぞれの結論があると思います。
僕にとっては・・・・・まあ、やめておきましょう。
・・・・と言う事で、このレポートを閉じたいと思います。
Written by トンマノマント(非鉄ネタ用HNです) |