<焦点の人・森口尚史(ひさし)氏の記者会見を聞いていると、ウソが幾つも暴かれますます怪しくなってきた。こんな男の口車に乗せられ、大新聞が一面トップで誤報を垂れ流したのか。腹が立ってきたので、昨日の記事を再録しておく。2012年10月14日>
大新聞が一面トップ記事で大々的に報じれば、ほとんどの人はそれを信じてしまうだろう。読売新聞は11日朝刊の一面トップに、iPS細胞を使った世界初の臨床応用が行なわれたという記事を載せた。ちょうど、山中信弥京大教授がiPS細胞の開発でノーベル賞受賞を決めた直後だけに、テレビなども読売の記事を大々的に紹介した。共同通信も後追いの記事を配信したという。
ところが、すぐにあの記事はおかしいといった見方が出てきて、昨日(12日)になったら、読売は夕刊一面で「事実関係を調査します」との記事を掲載したという。読者からすれば、一体どうなっているのかという気持だ。
その後の情報を総合すると、iPS細胞の世界初の臨床応用というのは、どうも真っ赤なウソだということが確実視されてきた。当事者の森口尚史氏の言動や経歴が全くデタラメだからである。そうなると、読売や共同通信の記事は誤報となってしまう。誤報や、やらせ記事というのはよくあるが、ノーベル賞にも関連したビッグニュースだけに、これは大変な誤報だ。共同通信はすでに誤報を認め、編集局長名で「お詫び」のコメントを出したという。さて、読売新聞はこれからどうするのか。ノーベル“誤報賞”でも読売にやるか(笑)。
冗談はさておき、大新聞やテレビ局などマスメディアの誤報は恐ろしい。まず、ほとんどの人がその記事を信じるだろう。私もテレビで読売の“スクープ”を知った時、これは素晴らしいと単純に思ったものだ。なにしろ、医学や科学に弱いので(笑)。
しかし、笑い事ではない。私はもう新聞などマスメディアを信用していない。原発や消費税、小沢一郎問題などで愛想が尽きたからだ。昔の「大本営発表」みたいなことを平気でやる。真実を追究せず、ある“意図”を持って報道しているのだ。新聞などはほとんど読む気がしない。
今回、大誤報と分かれば、読売の信用は失墜するだろう。それは当然だ。 しかし、もっと酷いのは政治の世界だ。なにしろ、ウソがまかり通っている。ウソばかりだ。読売がノーベル“誤報賞”ものなら、わが国のNO~DA首相こそノーベル“詐欺賞”に最もふさわしいではないか。それが言いたかったので、これで終わりたい。(2012年10月13日)
いやな世の中です。昔からそうだったのかもしれませんね。大本営発表をみんな信じていたのですから・・・。
最近のマスコミ報道は特に酷いですね。新聞はもうほとんど読んでいません。ある“意図”を持って編集しているので、信用できないのです。
読売はもちろん、新聞離れが加速していくでしょう。当然の報いだと思います。