<2024年12月1日に書いた以下の記事を復刻します。>
1) 私のような83歳のジジイがSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を語る資格はないが、あえて話しをしていこう。元テレビ局員の話しだ。
さて、先月の兵庫県知事選挙は、失職した斎藤元彦氏の再選で終わったが、その後、選挙の「広報活動」の在り方などが問題になっている。これが公職選挙法に違反しているのではと議論を呼んだが、そういうこ . . . 本文を読む
<以下の文を復刻します。>
昔、地政学に関する本を読んだことがあるが、日本とイギリスを比較する箇所がずいぶんあった。両国とも「島国」だから著者は比較したかったのだろう。内容はあまり覚えていないが、日本もイギリスも“海洋国家”として進む運命にあると書いてあったように思う。その時は、西洋のイギリスに対する東洋の日本という位置づけは、何か自尊心をくすぐられるようで悪い気がしなか . . . 本文を読む
向田邦子の古いテレビドラマ(TBS)を見ていると、大戦前によく歌われた『リンゴの木の下で』が頻繁に出てくる。ダンスホールなどでずいぶん演奏されたそうだが、ジャズが昭和15年に“敵性音楽”として禁止されると、ほとんど歌われなくなったという。 清楚な白い花の木に実ってくる赤いリンゴ・・・ 伊東ゆかりのなつかしい歌声(元の歌手はディック・ミネ)とともに、もう一度 聞きたくなった。 . . . 本文を読む
<“飽食”の時代に、以下の記事を一部修正して復刻します。ただし、2002年3月に書いたものなので、時代錯誤の面があることをご了承ください。>
1) 2月下旬のある日、私は湯島天神に出かけた。梅の名所だというので、初めての参詣に赴いたのである。 晴天のもと、数多くの白梅が可憐な花を咲かせていた。所々に、紅梅も美しい姿を見せている。300本ほどの梅の木があるのだそうだ。ウ . . . 本文を読む
<2020年6月18日に書いた以下の文を復刻します>
〈前書き〉
極左や極右の人で知っている人はほとんどいないが、私には忘れられない人が2人いる。いずれももう他界されたが、1人は小野正春さん、もう1人が野村秋介さんだ。野村さんは右翼の大物として有名だが、小野さんは革共同・中核派の幹部で、一般にはそれほど知られていない。ただし、ここでは時代の経過と私の体験上、まず小野さんのことから語っていきたい . . . 本文を読む
<2012年4月に書いた以下の記事を一部修正して復刻します。>
私はいまgooのブログを使っているが、実は2月23日にヤフー(Yahoo!)のマイブログを「全面削除」されたのでこちらに移ってきたのである。ヤフーのブログを全面削除されたのは、私の記事が音楽著作権を侵害したという理由からだ。この件について、Yahoo!ブログカスタマーサービスより以下のようなメールが届いた。参考になると思うので、紹介 . . . 本文を読む
過去の作品をまとめる必要が出てきたので、この場を借ります。ご了承ください。
処刑されたナジ・イムレ氏
http://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro/e/9f3ba2ee9487bfcbdd963bec1dcb5dd6http://blog.goo.ne.jp/yajimatakehiro/e/f32ec83a9d5e1e99b48a905065d497a2htt . . . 本文を読む
第十場(ブダペストの社会主義労働者党本部。カダルの部屋。 カダルのいる所にアプロが入ってくる)
アプロ 「いま入った報告だ、ナジ夫妻を逮捕したぞ」
カダル 「そうか・・・それで、ルーマニアへ連行するというのか」
アプロ 「うむ、隠密のうちにソ連軍兵士が連行している。 国民は誰も知るまい」
カダル 「私は、知って知らぬ振りをするわけか」
アプロ 「仕方がないだろう」
カダル 「ナジは反逆 . . . 本文を読む
第七場(ブダペストの社会主義労働者党本部。 カダル、アプロ、ミュニッヒ、マロシャン)
アプロ 「民衆の暴動はようやく鎮圧されたようだ。 まだ、所によっては、散発的な抵抗が続いているが、大したものではない。 国防軍も大人しくなってきたし、なにしろ、強大なソ連軍が要所要所を押さえてしまったから、反政府分子はもう身動きが取れない状態だ」
ミュニッヒ 「思っていたより、容易に暴動を鎮めることが出来たよ . . . 本文を読む
第四場(ブダペストのペスト地区の街路。 小銃などを手にした市民や学生が、右往左往している。 ソ連軍戦車が行き来する音。時々、機関銃の発射音が聞こえる)
市民一 「おい、みんな、戦車がこっちの方へ来るぞ! 建物の陰に隠れろ!」(市民達、建物の陰に集まる。 その場に、機関銃を持ったソ連兵が10人ほど登場)
ソ連兵一 「無駄な抵抗は止めろ!」
ソ連兵二 「この一画は、すでにソ連軍の戦車に包囲されて . . . 本文を読む
第四幕
第一場(ブダペスト工科大学の講堂。 30人ほどの学生の中に、メレーやペジャも加わっている。舞台の両側から、学生達の喚声や掛け声が聞こえてくる)
学生の代表 「祖国ハンガリーを愛する学友諸君、すでにご承知のように、ソ連軍は今日未明から、全国の主だった都市へ一斉に攻撃を開始し、ここブダペストにも大部隊が侵入してきた。 国会議事堂や放送局は、すでにソ連軍によって占拠されたようだし . . . 本文を読む
第七場(ブダペストのソ連大使館。アンドロポフ大使の部屋。 ミコヤン、スースロフ、アンドロポフがいる所に、カダル、アプロ、マロシャン、ミュニッヒが入ってくる)
カダル 「おや、ミコヤン同志、スースロフ同志もおられたのですか」
ミコヤン 「ええ、今日は重大な話しがあるので、あなた方をお待ちしていたのです。 さあ、そこに座って下さい」(カダルら、ミコヤンらとテーブルを挟んで椅子に座る)
カダル 「 . . . 本文を読む
第四場(ブダペストの首相官邸。 ナジがいる所に、国防相のマレテル・パール将軍が入ってくる)
マレテル 「総理、お呼出しにより参りましたが、どういうご用件でしょうか」
ナジ 「将軍、一体、ソ連軍の動きはどうなっているのかね」
マレテル 「東部国境から進攻してきたソ連軍は、一向に撤退する気配を見せていません」
ナジ 「うむ、アンドロポフ大使からの報告によると、ソ連政府はハンガリーにいるソ連人の . . . 本文を読む
第三幕
第一場(ブダペストのウィラキ家の応接間。 メレー、ノーラ、彼女の母親のアニコー)
メレー 「お母さん、退院できて良かったですね。病状もすっかり回復しましたね」
アニコー 「ありがとう、オルダスさん。もう、あまり咳き込まなくなったし、熱も治まってきたようです。 デアーグ先生の話しですと、このままゆっくりと療養していれば、きっと快方に向うということです。 でも、肺炎って怖いも . . . 本文を読む
第十一場(モスクワ・クレムリン内の一室。ソ連共産党政治局会議が開かれている。 フルシチョフ、ブルガーニン、モロトフ、カガノヴィッチ、ミコヤン、スースロフの他に、この日はマレンコフも出席)
モロトフ 「ブダペストにいるアンドロポフ大使からの報告によると、ナジは明日にも、連立政権を樹立するというではないか」
フルシチョフ 「そうらしい」
カガノヴィッチ 「そうらしいでは、済まされない問題だぞ。 . . . 本文を読む