松下忠洋郵政・金融担当大臣が自殺した。現職閣僚の自殺はこれで戦後2件目である。まことに恥ずべき自殺だ。
日本は政府も民間も国を挙げて、自殺防止に取り組んでいるのではないか。ところが、政府の重要な職務を預かる大臣が、現職のまま自殺するとは何と無責任な行為だろうか。自殺そのものが良くないが、責任感があるのなら閣僚を辞任してからすべきだ。こういう自殺を、私は最も忌み嫌う。政府はもとより、選挙民や国民に対して申し開きができないだろう。
松下大臣に何があったか勿論 知らないが、女性問題が某週刊誌に出るぐらいで自殺を選んだのなら、全く同情の余地もない。極めて無責任だ。これで国民に対して、自殺を防止せよと政府は言える資格があるのか。まず、政府部内の自殺防止に取り組め! と言いたい。
5年前、松岡利勝農水大臣が自殺した時、当時の安部総理大臣も「任命権者」としての責任を問われた。現職閣僚の自殺はそれぐらい重い意味を持っているのだ。野田総理大臣の「任命権者」としての責任も問われて当然である。一人の人間の命というのは、それぐらい厳粛なのだ。
日本人はよく、「死者にムチ打つな」などと言うが、今回の現職閣僚の自殺はそんな甘っちょろいものではない。無責任極まるものだ。せめて閣僚を辞任してからそうすべきだった。勿論、自殺そのものが良くないが。
松岡大臣が自殺した時、安部総理も「任命責任の重さを感じている」と語った。野田総理は何と感じているか知らないが、こんな不祥事が起きたことについて、政府を代表して国民に謝罪すべきだ。そうでなければ、今後、国民に対して『自殺防止』を呼びかける資格はないだろう。 野田内閣に喝!
<参考記事> 安部内閣の“恥さらし”松岡農水相が自殺 ⇒ http://book.geocities.jp/yajimatakehiro2007/181.html