<以下の文を復刻します。>
ふと思い出したが以前、「楼蘭の美女」について妻と大論争になったことがある。新聞の日曜版だかに、中国の楼蘭で発掘されたミイラ(女性)の写真が大きく載ったことがある。それは3800年以上も昔のもので、新聞にも“楼蘭の美女”と書いてあった。(末尾に参考資料をリンクしておく)
男はだいたい美女に弱い。私はかなり興奮して「おい、大変だ! 3800年も前の美女が現われたぞ!」と叫んだ。すると、妻は冷やかに「信じられない。このミイラのどこが美女なの?」と反論してきた。
私には頭巾を被ったミイラが美女に見えたので、「新聞にも“美女”と書いてるじゃないか。この顔の骨格を見れば美人に決まっている」と強調した。すると、妻は「新聞は気を引くために“美女”と書くに決まってるじゃないの!」と、また反論してきた。そして、ミイラでなく生きている“実物”を見なければ、美女かどうかは分からないのだと力説する。
むっとした私は、顔の骨格から美人に決まっていると主張し、それから妻と延々と論争になった。結局、この論争は“水掛け論”に終わったが、理屈から言えば妻の主張が科学的で正しいかもしれない。 しかし、夢やロマンがないではないか・・・
論争は最後に、お互いの血液型の問題に飛び火し、妻は「O型って、イヤね~。すぐに興奮してのぼせるんだから」と言う。妻はB型だが、B型というのはだいたい冷やかで、ものを現実的に見る癖(へき)があるようだ。その点、O型は空想的でロマンチックな人間が多いのだろうか。
こうして、最後は血液型の話でオジャンになってしまったが、私から見れば、妻にはロマンが欠けているだけでなく、この「楼蘭の美女」に軽い嫉妬心を抱いたのではないか。男が正体不明のミイラを美女だと騒ぐので、馬鹿ね~と内心で思ったに違いない。
他の女性をあまり美女だ、美女だと言うと、特に若い妻たちは反発するのではないか。それが女の本性だと思うのだが、以下にリンクした楼蘭のミイラは、果たして美女なのかどうか読者諸氏の判断に委ねよう。ちなみに、この“美女”の血液型はO型である。
シルクロードの旅・・・http://inoues.net/china/silkload5_1.html(最後の方に、楼蘭の美女の克明な写真が載っています。)
矢嶋さんは「血液型分類」がお好きだったのですか. いえ深い意味は何もありません.
自分の場合は,まったくあれを信じていないもので 反応してみました.
私も案外、単純なのですよ(笑)
私は当然 美女だと思いますが、男と女では審美観が違うようですね。
なに、愚妻は単にジェラシーを感じたのかもしれませんよ(笑)。
私は女〔性別として〕ですから判りますが、男と女はあらゆる面でものに対する考え方、観方が違います。こういう場合女は現実的ですね。見ていないものは信じないのです。
新聞などで古代の墓から掘り出された骨を〔美女〕といわれても・・・(^o^)
まぁ、想像力とロマンの欠落といわれても仕方ありません。
それと墓から出た古代の骨であろうがなんであろうが、ご主人が他の女性を妻の目の前で美女だと言い張るのは奥様面白い筈はありません^^
又かと呆れて相手にしないのか、70歳を過ぎて悟ったのか、だいたい無反応です。したがって、小生もムキになって「美女だ、美女だ」と言わないようにしています。お互いに“老境”に達したのでしょう(笑)。