第2幕・・・第1次天安門事件と鄧小平の失脚
第1場 <2月中旬、北京市の郊外にある鄧小平の仮住まい。失脚した彼は、卓琳夫人と共にここに隠れ住んでいる。そこへ、長年の友人である趙刻明(ちょうこくめい・50歳ぐらい)が訪れてきた。彼は四川省出身で、某新聞の記者である>
趙刻明 「やあ、しばらくですね。ここに緊急避難ということですか?」鄧小平 「党や政府の職務をすべて解任されたからね . . . 本文を読む
<以下の記事を復刻します。>
『秋瑾~競雄女侠~』という映画(DVD)を観たが、これは中国の清朝末期の女性革命家・秋瑾(しゅうきん)の物語である。やたらに“カンフーシーン”が多いのを除けば、史実に忠実な映画なのだろう。秋瑾については、有名な「秋風秋雨 人を愁殺す」という最期の詩ぐらいしか知らなかったが、今度初めて、彼女の人となりや人生が分かり満足している。良家の子女に . . . 本文を読む
<2009年1月30日に書いた以下の記事を復刻します>
昔から「死の商人」という言葉がある。嫌な言葉だ。死の商人とは、軍需品を製造・販売して大儲けをする資本家や会社のことだが、彼らにとっては戦争、ないしは戦争の危機がないと商売にならない。 したがって、いつでもこの世を戦争状態に持っていこうとする。要するに“ハゲタカ”のような連中なのだ。
「死の商人」の定義はこのくらいに . . . 本文を読む
1967年のフォークソングで、森山良子が歌ってヒットした。これほど“乙女心”が伝わる歌はないだろう。最後の「だから私に 手紙を書いて~~」のフレーズは忘れられない。
作詞:小薗江圭子、作曲・唄:森山良子
1 この広い野原いっぱい咲く花を ひとつ残らず あなたにあげる 赤いリボンの花束にして
2 この広い夜空いっぱい咲く星を ひとつ残らず あなたに . . . 本文を読む
<まえがき>
このレーゼドラマ(読むための戯曲)は、40年前に書いた中国現代史劇『文化大革命』の続編である。対象の期間は1975年12月末から1989年6月(第2次天安門事件)にかけてだ。史実に基づいてはいるが、戯曲のため創作・フィクションであることをご了解願いたい。 なお、登場人物や参考文献などについては、後日まとめて表示する予定である。(2020年10月12日)
&nb . . . 本文を読む