毎日が山のこと

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愛鷹山最高峰越前岳(2022年5月4日)

2022-05-05 10:30:00 | 富士・箱根・伊豆

今年の連休はコロナ規制が解除されたのでいつも以上に高速の渋滞が予想される。

そこで電車とバスで日帰りできるところ、愛鷹山の越前岳にでかけた。

新宿6時40分発のロマンスカーふじさん1号を利用して御殿場へ。

御殿場からは富士急のバスで十里木へ。

十里木から越前岳に登り、富士見峠から愛鷹登山口へくだるという計画だ。

座席はネットで予約できたが、乗車券は駅で買えと書いてあった。

ところが新宿駅の券売機ではJR線は買えない。窓口は人が並んでいる。

しかたがないので新松田までの切符を買って乗車した。

車内で車掌に聞くと、JR線内の分は御殿場線に入ってからJRの車掌から買ってくれという。

なんだか中途半端なシステムだ。

さて、鉄道で御殿場に来たのは初めてだ。

バス乗り場には長い行列が出来ていたが、そちらは富士スピードウェイに行く客の行列だった。

もう一つの行列が十里木行き。こちらもそこそこの行列。

この列の大半は途中にある富士サファリパークに行く客だった。

 

富士サファリパークでがら空きになったバスは十里木の別荘地の中を走り、終点十里木へ。

そこから登山口まで道路を歩くのだが、途切れることなく車が通る。

登山口の駐車場もかなりの台数の車がとまっていた。

9時30分スタート。

登山道は、途中にある展望台までは階段状に整備されている。

道の右側は墓地として整備中らしく広い敷地の中央に墓石が並んでいた。

気持ちのよい晴天。日差しはそれほど暑くは感じない。

10分あまりで展望台に到着。振り返ると・・・

ほんとうに雲のかけらさえ見当たらない。

拡大してみると、あらためて宝永火口の大きさがわかる。

箱根の明神ヶ岳に行った時にも感じたのだが、越前岳も土がやわらかいので雨で道がえぐられている。

このえぐれは山頂直下まで続いていた。

もう一段上にある電波塔のそばから展望した越前岳。

まだまだ新緑がきれいだ。

途中ところどころにミツバツツジが咲いている。

ヤマツツジはまだつぼみだった。

道はそれほど急ではなく、歩きやすい。

標高1098mの馬の背に到着。

ここからは南アルプスが聖岳から白根三山まで見わたすことができたが、霞んでいるので写真でははっきりとは見えない。

道は尾根の稜線をたどっていくのだが、深くえぐれているので、脇に新しい踏み跡がつけられていて、みなそちらを歩いている。

えぐれの中のほうがでこぼこが少なくて歩きやすいのだが、少しのぼると雨の侵食による大きな段差にぶつかってしまうのだ。

山頂直下もそれほど急な上りにはならず、えぐれさえなければかなり歩きやすいコースのはずだ。

11時10分、山頂に到着。好天の連休中とあって山頂はたくさんの登山者。

残念ながら、山頂からだと低木にじゃまされて富士山は山頂部しか見えない。

毛糸の帽子と服をきた地蔵さんがある。

南側は開けていて駿河湾がみえる。伊豆半島は霞んでしまってほとんど見えない。

下に見えているのは富士市の街並みだろう。

山頂のはしっこに丸太があったのでそこに腰掛けて昼食。

風が心地よいほどの暖かさだ。

その後も次々に登山者が登ってくる。

若いカップルが多い。

しばらくして登ってきたカップルは男性が座る場所をみつけようとうろうろしていた。

私はおにぎりを食べ終わったので、そのカップルに丸太をゆずって早々に混雑する山頂をはなれた。

山頂からしばらくは同じ高さの尾根が続く。

その後少し急なくだりになった。

しかし、急なところは続かず、またゆるやかな尾根歩きになった。

突然足元の藪から小鳥が飛び立って少し先の地面におりた。

カメラを構えて近づくと背中が青い。

オオルリかルリビタキか。

なんとか写真に撮れたので拡大してみると顔が黒い。

オオルリだった。

その先でそれまで樹木にじゃまされていた富士山が姿をみせた。

裾野までたっぷりと見せてくれているが、座って休み場所がない。

さらにそこから少し歩くと上の写真のように富士山を展望できる場所にでた。

一人の男性が休憩しながら何かを食べていた。

そこが富士見台。岡田紅葉がここから富士の写真を撮ったと看板に書いてあった。

混雑していた山頂よりは静かに休憩できるのだが、このまま下れば予定の1本前のバスに間に合いそうなので写真だけ撮って歩き続けた。

先日、飯縄山で写真にとったオオカメノキ(ムシカリ)があった。

丸い葉と白い花が清楚なパターンをつくって美しい。

突然右手が開けて、足元には「危険」の表示。

のぞいてみると尾根のすぐ縁まで崩壊している。

地図に書いてある「北白ガレン」というところらしい。

鋸岳展望台というところもあった。

右奥に鋸岳、呼子岳のギザギザと正面に位牌岳が見渡せた。

その先あたりから尾根が広くなり、斜面をくだるような雰囲気のところもあった。

富士見峠に到着。家族連れが休んでいた。

昔は富士山が見えたのかもしれないが、今は植林された針葉樹林でなにも見えない。

ここでもう一度地図で確認するとここから愛鷹登山口のバス停までのコースタイムは1時間だった。

まだ12時50分なので1時59分のバスに十分間に合う。

でも念のために少し急いで下る。

途中に愛鷹山荘という小さな小屋がある。個人の所有だそうで頼めば利用できるそうだ。

沢の左岸の斜面をしばらく下り、その後沢筋におりて堰堤のところから谷底をくだる。

小ぶりな祠があらわれた。これが山神社らしい。

そしてその下が駐車スペースでたくさんの車がとまっていた。

かなり広い駐車スペースだが、今日はそこをあふれた車が林道の途中のスペースごとにたくさんとまっていた。

富士見峠から35分ほどで下れたので林道をのんびり歩いても13時30分にはバス停に到着。

電車とバスで行くとどうしても観光地周辺になってしまう。

人も多くてなんだか落ち着かない。

それにどうしてもバスの時刻にあわせようとそちらに気がとられてしまい、下りの印象がうすくなってしまう。

今回の山もそんな山旅になってしまった。

コメント
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