書いた ジョニ・ミッチェルという生き方を読み終えた。正直面白かったが 今の人にはつまらないだろう。まあ どんな偉大なミュージシャンでも回顧録とか自叙伝がつまらないのは 当然だが まあ自分で書いてるわけじゃないからねぇ。あたしが面白かったというのは 同じ時代に生きて60年代のカウンターカルチャーの最後の時代を体験してた 本書で楽園文化 ウッドストックと表現される一連の文化を体験しているからである。これを体験していない人たちにとっては ミュージックシーンの年表にしか過ぎない。あたしは 自分だけが挫折して力尽き矢折れたのか・・と思っていたが 当時表で活躍していた人たちもが 同じ経験をしていたのか・・と思うと 複雑である。時代は変わった。音楽はビジネスになった。それだけのことかも知れないが・・・
今頃70年代の それもジョニ・ミッチェルなのか?というと 前から気になってた ジョニ・ミッチェルという生き方 ありのままの私を愛して(原題は Joni Mitchell Blue) ミッシェル・マーサー著の自叙伝を借りてきて読んでるからである。で そういや1枚もアルバム持ってないな・・と彼女のhits・・て96年に出たベスト盤を買ったのである。 で これがいいのである。透明で草原で風に吹かれてるような 透き通った声がまたいい。まああたしは草原で風に吹かれた経験は無いんだが 山の家 坂道の上にある・・で夏暑い日に 汚い格好をして一日冬の薪割りをしてへとへとになって夕方道路にへたり込んで飲むミラー(アメリカのビールだ 独特の味がする。ライトでクールなんだが)が最高で ちょうど日が暮れる前数時間は下の盆地から風が吹き上げてくるのである。その風に吹かれながらキンキンに冷えたライトだが味のしっかりしたビールを地べたにへたり込んで飲む。至福の時間なのである。まあ そんなことを思い出しつつこの ベストを聴いてると他のが欲しくなって代表作と言われてるBlueってアルバムも買った。これもまたいい。で聴きだしてから知ったのだが ワーナーの半分記録映画半分音楽映画のWOODSTOCKのエンドロールで流れるCSN&Y(クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング)の同名曲が実はジョニ・ミッチェルの曲なのである。オリジナルはギター一本で切々と歌い上げるだが・・こんなことも知らないで CSNYのオリジナル・・って聴いてたあたしも阿呆だが。このCSNYのカバーは彼らのデジャヴってアルバムに入ってる。一聴をお奨めしたい。まージョニ・ミッチェルってすごいな。ジュディ・コリンズの青春の光と影も バフィー・セントメリーのサークルゲームも彼女の曲だ。何をいまさら70年代の地味な人を・・と言われそうだが聴いてみて損はない。まあ最初はhitsのほうがとっつきやすいので そちらを 続けてBlueをお薦めしたい。