無知の知

ほたるぶくろの日記

秋の気配

2011-10-02 17:20:37 | 日記
東京でも今朝は肌寒く感じるくらいでした。昨日の朝、窓を開けてベランダにでましたら、空気の匂いに秋を感じました。

この、空気の匂いに季節を感じることですが、これは私は子供のときからです。しかし親や友人に言ってもあまり本気にしてもらえないので自分で密かに季節感を楽しんでいるばかりでした。説明し難いのですが、温度や湿度だけでなく、やはり「季節の匂い」があるようにおもいます。私は東京の西にも中間にも東にも住んだことがあるのですが、どこでもこの匂いは同じでした。何だろうとずっとおもっていたのですが、最近はひょっとしてその空気がやってくる場所がことなるせいかもと考えています。

日本列島に訪れる大気団は5種類ほどあるようです。夏の暑くて湿った小笠原気団。秋から冬にやってくる乾燥したシベリア気団の空気。台風が運んでくる熱帯の空気は赤道気団。春と秋のさわやか~な空気は揚子江気団。梅雨時の湿った空気はオホーツク海気団。それぞれまったく異なった場所からやってきます。それぞれに特有の自然の匂いを日本まで運んできてくれるのかもしれません。地衣類を含めた植物の香り。動物たち、水のなかの生き物がつくる匂い。火山があれば地中からガスも吹き出しているでしょう。人が住んで活動していればその匂い。そんなこんなの集合としての季節の空気の匂いになるのでしょう。

そしてもちろん、この辺りに特有の香りもそれに加わります。たとえばもうすぐ、きっとキンモクセイの香りが空気にただようことでしょう。もう本当に正確に体育の日あたりにキンモクセイは咲きます。そうですね、昨日空気に秋を感じ取って、実はキンモクセイの香りを連想していたのでした。そしてこれから、落ち葉の匂い、焚き火の匂いが加わると、秋も深まったな~とおもうのかもしれません。秋は紅葉など色も豊かでありますが、香りもいろいろありますね。楽しみたいとおもいます。