風の雑記帳

平凡でもかけがえのない毎日が過ぎていく。
風景や触れ合い、心の断片を切り貼りして綴ってみる。

絵本

2009年02月26日 | 本いろいろ

中川ひろたか・文
村上 康 成・絵

おおきくなるっていうことは
ようふくがちいさくなるってこと


おおきくなるっていうことは
あたらしい はが はえてくるってこと


おおきくなるっていうことは
みずに かおをながくつけていられるってこと


おおきくなるっていうことは
あんまり なかないってこと


おおきくなるっていうことは
まえより たかいところに のぼれるってこと

おおきくなるっていうことは
たかいところから とびおりられるってこと

それもそうだけど
とびおりても だいじょうぶかどうか
かんがえられるってことも
おおきくなるっていうこと

おおきくなるっていうことは
なんでもかんでも たべたりしないってこと

おおきくなるっていうことは
シャンプーだって いやがらないってこと


おおきくなるっていうことは
おもしろいことが 
どんどん みつけられるってこと


「おれ、4さい」「わたし、5さい」
「おれのにおにいちゃん、7さい」
「わたしのおねえちゃん、9さい」
「おれのおかあさん、34さい」
「わたしのおとうさん、40さい」
「おれのおじいちゃん、70さい」
「わたしのひいおばあちゃん、99さい」

おおきくなるっていうことは
じぶんよりちいさなひとが おおきくなるってこと

おおきくなるっていうことは
ちいさなひとに やさしくなれるってこと


おおきくなるっていうことは
そういうこと

またひとつ おおきくなった
おめでとう みんな


コメント
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