連休前に、滑り込みで借りた本。
山本 文緒 「日々是作文」
佐藤多佳子 「黄色い目の魚」
鎌田 實 「脱・呪縛」
安達 裕哉 『すぐ「決めつけるバカ」まず「受け止める」知的な人』
朱川 湊人 「花まんま」
2冊読んで返して、また2冊借りた。
角田 光代他 「もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた」
朝井 リョウ 「死にがいを求めて 生きているの」
鎌田實氏の、(大人は読まないでください)という10代に向けて書いた本「脱・呪縛」の中に出てきた文章が、心に残っている。
本を返してしまったので、正確な文章ではないが、こんな感じだったなぁと。
アウシュビッツで生き残った人は、最後まで「希望」を捨てなかった人。それから、毎日を「ていねい」に暮らした人、だという。
収容所に入るために荷物は全て取り上げられ、手元にあるのは縞の服のみ。
その服を着るのに、汚れを少しでも手で払い整えて着る人。落ちていたガラスの欠片を拾っておき、ひげを剃る人。
絶望の中にいるとき、苦しさや辛さを抱えているとき、何も手につかない時、明日の命さえ分からない中にいても、、。
そんな時でも、まずは今できることを丁寧にやって過ごすということの大切さ。
歯ブラシもない収容所で、自分の指で毎日歯磨きをした人。丁寧に暮らすことはやはり希望に繋がるのかなと思う。
5月5日の「ポツンと一軒家」に、20年間山奥で独り暮らしされている和歌山の87歳の男性が出ておられた。
その方の家の中が、87歳の男性一人にも拘らずとても綺麗に整理されていて、使ったらすぐ片付ける暮らしぶりに驚いた。
この方こそ、日々を丁寧に暮らしておられる方だと思った。だからお元気なのだなと納得。