「財政再建は待ったなしだ」という意見には賛成します。しかし歳入不足を増税だけで
対応する姿勢にはまったく賛成できません。企業の再生では「入るを増やし出(いずる)
を減らす」が常に基本です。国家経営という立場で考えれば国も同じです。
「出(いずる)を減らす」の第一歩は小さな額からです。1000兆円になる国の借金を
考えると歳出の額も何兆、何十兆という単位で減らしたくなりますが再生の第一歩は
議員歳費の減額、公務員給与の減額等、間違いなく小額からです。
入るを増やすのは雇用の場の創設です。世界的な人口の増大と水不足を考えれば
耕作放棄地の有る農業に企業の参入を認める所からスタートです。日本で作った高い
農作物が世界で売れるのか、とい議論はここに雇用の場を作り生活保護を減らせる事が
出来れば十分の一の価格にしても国家財政にはプラスが出るはずです。ここからです、
増税をスタートさせるのは。
やれることはいっぱい有ります。一番大きいのは「日本」というブランドの強さと金融機関が
国に対して持つ信用の高さです。知恵と勇気を持ってデフレ脱却をテーマに期間を決めた
政策インフレに舵をきり、明確な成長戦略を国の内外に提示する事が重要です。
テレビで橋下大阪市長の話を聞きました。好き嫌いは別にして実に分かりやすく、魅力
さえ感じました。話を聞いた有権者はこの人に自分の思いを託すだろうなと感じました。