本日は4月19日木曜日、毎週木曜日は政策集団(分かり易く言えば派閥)志帥会の
定例会(国会開会中は総会と言います)。定例会は伊吹文明会長の御挨拶から
スタートですが、私は「この御挨拶を聞きに来る」と言っても良いぐらい楽しみにして
います。ゴマをすっている訳ではありません。
大蔵省で20年、政権与党の国会議員として25年間活動を続けてこられた方の考え、
そして思いを直接御本人から聞く機会というのは贅沢な時間です。古典にも精通された
会長の言葉には古典の素養の無い私には、ある種、憧れを感じる時が有ります。
今日の御挨拶は民主主義の致命的な弱点ともいえるポピュリズム、迎合主義への
戒めから始まり、原発の問題を語られました。
「震災前の我が国のエネルギーは火力発電が6割、原子力が3割、水力その他が1割
でした。脱原発を目指す事に誰も異論は無いはずです。何故なら、使用済み核燃料の
再処理の問題は解決していない。トイレの無いマンションと言われている状況です。
しかし全ての原発を即時に止める事に危機感を感じている人も多いはずですし、
震災前と同じようにエネルギーを使えると思っている人もいないはずだ。」
「滋賀、京都の知事のコメントを見ても『原発は要らない』とは言っていない。
・脱原発の道筋を教えて欲しい
・福島の事故の原因を明らかにして欲しい
・原発が無いと電力の需給がひっ迫すると電力会社は言っているが第三者の意見も
聞かせて欲しい
という情報公開を望む当然の申し入れだ」
最後に「その財源も含めて道筋を明確にする事が重要なのです」と再びポピュリズムに
警鐘を鳴らし、「この程度の人達に負けてしまった自民党の責任を強く感じる」という
言葉で御挨拶を閉じられました。
この次はもっと上手にメモを取って皆さんにお伝えします。稚拙な感想文で伊吹会長
には申し訳ないと思っていますが挨拶の根底に「与党としての責任感が大事なのだ」
という思いが私には感じられました。