重箱の隅をつつくように、箸の上げ下ろしから何から何までに文句を言うのは私の
趣味では有りませんが、今の政府与党の発言には呆れかえります。
ワシントンで行われた記者会見で石原東京都知事は「東京都は尖閣諸島の個人が
所有している一部を購入する方針で地権者との話し合いを進めている」と発言され
ました。この件について「国が購入するという意思は無いのか?」と記者会見席上で
問われた官房長官は「必要が有れば前に進めることも有りうる」と答えました。
「国民の生命と財産を守る事が国会議員の仕事だ」と教えられた私には「必要が有れば」
などと言う言葉は、誰からも発言責任を指摘されないことを第一と考える役人の発想から
出た言葉で、決して選挙で選ばれた政治家の責任有る発言とは思えません。
「おおむね安全が確認された」「今すぐ危険とは言えないレベルだ」「与党になって見える
景色が違っていた」等々、国のために身を投げ出す覚悟の出来ていない人間の言葉です。
そんな人達が官房長官や経済産業大臣、そして総理大臣になっているのが現政権です。
「こんな民主党に負けた自民党の罪は深くて大きくて重い。全てはこの反省から始まる」
というのは私が所属している政策集団・志帥会の伊吹文明会長が派閥の会合で何度も
語られる言葉です。