今朝(12月22日)の読売新聞第1面に掲載された「安倍政権に
望む」というコーナーで東大教授の伊藤隆敏先生が「TPP不戦敗
は避けよ」と書かれていました。
今回の選挙で自民党は「聖域無き関税撤廃を原則とするなら反対」
を政権公約に戦いました。伊藤先生は「聖域の定義を狭く捉えれば
アメリカだって豪州とのFTAで砂糖を例外にしている。もし本当に
聖域が無いのだったら交渉を決裂させて帰って来るぐらいの気持ち
で臨めば良い」と書かれていました。
今後は何を例外にするか、FTA(自由貿易協定)、二国間による
EPA(経済連携協定)を何処と何の品目を対象として結ぶのかを
日本国内の討議討論で明確にする事は大賛成です。
勝ち過ぎた自民党がTPPで党に亀裂が入るのは時間の問題だと
思っていましたが、明確な落とし所が見えて来たように思います。
同じ考え方の下で野田総理がTPP交渉に臨むとしたら私は販売者
側として反対します。伊藤先生の書かれていた事を理由にして、
最初から「TPP加盟ありき」で交渉参加をするように思えるからです。
信念を持たず、言葉を道具としてもてあそんでいるように見えたから、
簡単に言えば「信用できない」ということです。