6月25日の志帥会政策勉強会で日本の国の社会保障と財政再建
について伊吹文明先生からお話を伺いましたのでギリシャの経済
危機の報道を日本に移し替えて考える事が出来ました。
「デフォルトが起こると日本の国政を日本人が決められなくる」
「次の世代から国家運営の選択肢を奪ってしまう」という伊吹先生
のお話がギリシャをモデルにした将来の日本の現実として目の前
に出された様な気がします。
ギリシャのチプラス首相の見通しの甘さが大混乱を招いたとすると
国の舵取りを選ぶ選挙の重要さはもちろんですが、それ以上に
有権者の多様な要望に迎合しなければ議席が維持出来ないという
民主主義が抱える致命的弱点も見せつけられたように思います。
人から借金をしながらそれを返済する意思も見せない、見せない
どころか開き直るような言動を繰り返し、更なる借金の申し入れ、
これでは貸した方の動きは想像するまでも無い、と私は感じます。
5人に1人が公務員であったり、納税額と比べて手厚すぎる補助
政策など、もっと正確な情報をギリシャ国民に知らせなかった
ギリシャのマスコミにも大きな責任が有るのではないでしょうか。
しかし全てが明日の日本の姿であるのならば、日本人も早急に
「財政再建策は最重要課題だ」という民意を明確にするの時期に
来ているのではないでしょうか。