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『ブローニュの森の貴婦人たち』(ロベール・ブレッソン監督、1945年)を観た。
観劇帰りのタクシーの中、エレーヌは男友達から“恋人ジャンはもう愛が冷めている”と忠告されるが、
彼女は“私たちは愛しているわ”と答え、別れる。
しかし、部屋で待っていたジャンには、“愛が冷め、今の生活が苦痛なの”と話す。
するとジャンは、“自分も同じ気持ちで、それを言えずずっと悩み続けていた。お互いのために別れ、今後は友達でいよう”と去って行った。
愛しているのにジャンに裏切られたエレーヌは、復讐を計画する。
場末のキャバレーでアニエスの踊りを見たエレーヌは、帰りの彼女を家まで付けていく。
エレーヌの隣人だったアニエスの母は、以前は裕福だったが3年の間に落ちぶれ、踊り子のアニエスが娼婦まがいをして食いつないでいた。
そんな親子の状況を知って、エレーヌは経済的な面倒を申し出る。
アニエス達の住まいも替えさせたエレーヌは、親子をブローニュの森に誘い出す。
そして、ジャンもそこに連れだして偶然を装い、引き合わせる。
アニエスをひと目みたジャンは、エレーヌの思惑通り、気に入ってしまい・・・
その後、ジャンはアニエスとの出会いを求めて、彼女の家の入り口で帰りを待つ。
しかし、ジャンと会ったアニエスは、どこそことなく冷たい。
ジャンはエレーヌに相談する。
ジャンがアニエスに夢中なのを、冷静に聞くエレーヌ。
エレーヌを演じるマリア・カザレスの、感情を面に表さないがその内面に秘めた嫉妬心、怒りのようなものがじわりと滲みでて怖い。
エレーヌはやんわりと、徐々に自分の計画へとジャンとアニエスを誘導する。
そして、愛し合った二人の結婚式。
その幸福の絶頂の最中に、エレーヌはジャンに向かって、ささやきながらアニエスの過去を告げる。
純粋なはずの愛を絶望の中に落とすエレーヌ。
それは、自分を弄んだジャンへの仕返し。
ただラストでは、二人はそれにもめげずとなって・・・
このラストシーンが期待していたよりも、案外あっさりし過ぎていて、もう少し盛り上げてくれても良さそうと多少の不満も残る。
それでも、主な出演者がたったの4人だけなのに、飽きさせないで見せるブレッソンの初期の手腕は、後の作品を考えると興味が尽きない。
観劇帰りのタクシーの中、エレーヌは男友達から“恋人ジャンはもう愛が冷めている”と忠告されるが、
彼女は“私たちは愛しているわ”と答え、別れる。
しかし、部屋で待っていたジャンには、“愛が冷め、今の生活が苦痛なの”と話す。
するとジャンは、“自分も同じ気持ちで、それを言えずずっと悩み続けていた。お互いのために別れ、今後は友達でいよう”と去って行った。
愛しているのにジャンに裏切られたエレーヌは、復讐を計画する。
場末のキャバレーでアニエスの踊りを見たエレーヌは、帰りの彼女を家まで付けていく。
エレーヌの隣人だったアニエスの母は、以前は裕福だったが3年の間に落ちぶれ、踊り子のアニエスが娼婦まがいをして食いつないでいた。
そんな親子の状況を知って、エレーヌは経済的な面倒を申し出る。
アニエス達の住まいも替えさせたエレーヌは、親子をブローニュの森に誘い出す。
そして、ジャンもそこに連れだして偶然を装い、引き合わせる。
アニエスをひと目みたジャンは、エレーヌの思惑通り、気に入ってしまい・・・
その後、ジャンはアニエスとの出会いを求めて、彼女の家の入り口で帰りを待つ。
しかし、ジャンと会ったアニエスは、どこそことなく冷たい。
ジャンはエレーヌに相談する。
ジャンがアニエスに夢中なのを、冷静に聞くエレーヌ。
エレーヌを演じるマリア・カザレスの、感情を面に表さないがその内面に秘めた嫉妬心、怒りのようなものがじわりと滲みでて怖い。
エレーヌはやんわりと、徐々に自分の計画へとジャンとアニエスを誘導する。
そして、愛し合った二人の結婚式。
その幸福の絶頂の最中に、エレーヌはジャンに向かって、ささやきながらアニエスの過去を告げる。
純粋なはずの愛を絶望の中に落とすエレーヌ。
それは、自分を弄んだジャンへの仕返し。
ただラストでは、二人はそれにもめげずとなって・・・
このラストシーンが期待していたよりも、案外あっさりし過ぎていて、もう少し盛り上げてくれても良さそうと多少の不満も残る。
それでも、主な出演者がたったの4人だけなのに、飽きさせないで見せるブレッソンの初期の手腕は、後の作品を考えると興味が尽きない。
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