ポケットの中で映画を温めて

今までに観た昔の映画を振り返ったり、最近の映画の感想も。欲張って本や音楽、その他も。

『避暑地の出来事』を観て

2022年03月17日 | 1950年代映画(外国)
ずっと観たいと思っていた念願の『避暑地の出来事』(デルマー・デイヴィス監督、1959年)をやっと観た。

アメリカ東海岸メイン州の避暑地の島。
かつては名門だったハンター家のリゾート・ホテルに、20年ほど前、救命監視員として雇われていたケン・ジョーゲンソンが妻と娘を連れて休暇にやって来た。
今はビジネスに成功しているケンに対して、ハンター家のバートは落ちぶれた状態にある。
ケンの娘モリーとバートの息子ジョニーはすぐに親しくなり、次第に愛し合うようになる。
片や、昔恋仲だった関係のケンとバートの妻シルヴィアは、再会して恋の炎が再燃していく。

ある日、ジョニーとモリーは小型ヨットで沖に出かける。
しかし、やがて激しい風雨にさらされヨットは転覆し、二人は小島で一夜を明かす。
翌日、救出されたモリーを母ヘレンは激しく怒り、ジョニーと今後逢わせないために、その後、娘を遠くの学校に転校させる。
引き裂かれた二人は、手紙でやりとりし・・・

50年代の、青春恋愛ドラマ。
若い男女の恋愛ストーリーに、夫婦仲の冷めた両方の親の恋愛が絡んでくる。
親世代のケンとシルヴィアの仲は、昔、シルヴィアの母によって裂かれている。
そして、今、ジョニーとモリーの仲をモリーの母が裂いている。

ジョニーがトロイ・ドナヒューで、モリーがサンドラ・ディー。
よく有りそうなつまらなさそうな展開で、そして最後には当然ハッピー・エンドだが、私には飽きが来ない。
それは何と言っても、サンドラ・ディーが見れたため。それだけで十分、お釣りがくる。
それに、元々、どうしても一度は鑑賞しておきたかったのは、例の“夏の日の恋”の旋律の使われ方に興味があったため。
やはり、マックス・スタイナーのこの主題曲がうまくマッチしていて、ムードを大きく盛り上げていた。
だから見終わって意外にも十分に満足ができ、こういう作品もいいなと思った。

【YouTubeより“夏の日の恋”~パーシー・フェイス楽団】


中学生の頃、ラジオでポピュラー音楽を聞き出した時、流れていたトロイ・ドナヒューの“恋のパーム・スプリングス”。
その映画『パームスプリングの週末』(ノーマン・タウログ監督、1963年)もチャンスがあったら観てみたいと思っている。

【YouTubeより“恋のパーム・スプリングス”】

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