『危険な関係』(ロジェ・ヴァディム監督、1959年)を観た。
外交官バルモンとその妻ジュリエットが自宅でパーティーを開き、そこには大勢の知人たちが訪れた。
この夫婦はみんなの間では、女性との恋愛を楽しむバルモンと、一方は貞淑な妻ジュリエットで通っていた。
だが実は、二人はそれぞれ複数の愛人を作って、その情事の報告をし合うことを楽しんでいた。
バルモンはパーティーで、17歳の従姉の子セシルが妻の愛人だったアメリカ人のコートと婚約したことを知る。
そこで妻ジュリエットはバルモンに、コートを出し抜いてセシルを口説き落とすよう勧める。
一方、セシルは貧学生のダンスニを好いていて、彼との結婚に憧れていた。
しかしダンスニは、学業や兵役の後にしか結婚を考えていなかった。
バルモンは、セシルがクリスマスを過ごすために友達と来ていたスキーリゾート地へ行く。
セシルをものにしようとしていたバルモンだったが、そのスキー場で美しいマリアンヌと出会い、心を奪われてしまった。
バルモンはマリアンヌを射止めようと考えたが、幼い女の子の母でもあり司法官の妻である貞淑な彼女は、バルモンの誘いには乗ってこなかった。
そこでバルモンは作戦を考え、マリアンヌに今までの自分の恋の遍歴を正直に打ち明け、誠実な人間であるところをみせた。
それでもやはり、マリアンヌの身持ちは固かった・・・
夫婦間でのゲームとしての情事の報告。
その恋の駆け引きを聞くジャンヌ・モローと、報告するジェラール・フィリップ。
そこには、変形したドロドロとした愛情表現が見え隠れする。
映画はパーティー場面から始まるが、集まる者たちの人物説明がないので判りづらい。
これは退屈な作品だなと諦めて観ていると、スキー場シーン以後、徐々に面白くなってくる。
後半に至っては、バルモンとマリアンヌ、バルモンとセシル、セシルとダンスニ、ジュリエットとダンスニ。
そして、バルモンとジュリエットの夫婦間の愛憎。
それらが絡み合って、何とも言えない満足感を味わう、そんな作品だった。
それに、十代にレコード購入したアート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズの『危険な関係のブルース』や、
セロニアス・モンク四重奏団の演奏も聴けてとっても嬉しかった。
【YouTubeより】 Art Blakey's Jazz Messengers - No Problem
外交官バルモンとその妻ジュリエットが自宅でパーティーを開き、そこには大勢の知人たちが訪れた。
この夫婦はみんなの間では、女性との恋愛を楽しむバルモンと、一方は貞淑な妻ジュリエットで通っていた。
だが実は、二人はそれぞれ複数の愛人を作って、その情事の報告をし合うことを楽しんでいた。
バルモンはパーティーで、17歳の従姉の子セシルが妻の愛人だったアメリカ人のコートと婚約したことを知る。
そこで妻ジュリエットはバルモンに、コートを出し抜いてセシルを口説き落とすよう勧める。
一方、セシルは貧学生のダンスニを好いていて、彼との結婚に憧れていた。
しかしダンスニは、学業や兵役の後にしか結婚を考えていなかった。
バルモンは、セシルがクリスマスを過ごすために友達と来ていたスキーリゾート地へ行く。
セシルをものにしようとしていたバルモンだったが、そのスキー場で美しいマリアンヌと出会い、心を奪われてしまった。
バルモンはマリアンヌを射止めようと考えたが、幼い女の子の母でもあり司法官の妻である貞淑な彼女は、バルモンの誘いには乗ってこなかった。
そこでバルモンは作戦を考え、マリアンヌに今までの自分の恋の遍歴を正直に打ち明け、誠実な人間であるところをみせた。
それでもやはり、マリアンヌの身持ちは固かった・・・
夫婦間でのゲームとしての情事の報告。
その恋の駆け引きを聞くジャンヌ・モローと、報告するジェラール・フィリップ。
そこには、変形したドロドロとした愛情表現が見え隠れする。
映画はパーティー場面から始まるが、集まる者たちの人物説明がないので判りづらい。
これは退屈な作品だなと諦めて観ていると、スキー場シーン以後、徐々に面白くなってくる。
後半に至っては、バルモンとマリアンヌ、バルモンとセシル、セシルとダンスニ、ジュリエットとダンスニ。
そして、バルモンとジュリエットの夫婦間の愛憎。
それらが絡み合って、何とも言えない満足感を味わう、そんな作品だった。
それに、十代にレコード購入したアート・ブレイキーとジャズ・メッセンジャーズの『危険な関係のブルース』や、
セロニアス・モンク四重奏団の演奏も聴けてとっても嬉しかった。
【YouTubeより】 Art Blakey's Jazz Messengers - No Problem
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