『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

欧米・アジア・日本のドラマ備忘録(2025年)47

2025-02-02 21:32:31 | テレビドラマ

ヘチ 王座への道|ドラマ公式サイトの画像ヘチ

①哲仁王后                      面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:2020年・韓国               主演:シン・ヘソン

コメント:大統領官邸のシェフを務める青年が、食糧の横流しに気づき、その上官によって屋上から落とされ池に落ちる。そのまま意識不明のまま入院している。しかし、朝鮮時代の池に落ちた王妃の体に魂が入ってしまい、現代に戻ろうとするができない。奇想天外で面白い。

②事件                        面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:2023年・日本               主演:椎名桔平

コメント:有罪判決を下した直後に被告人が自殺した過去をもつ元裁判官は、今弁護士事務所にいる。スナックの女性経営者が幼馴染によって刺殺される事件の被告の弁護を担当することになる。過去の事件と同じく被告人は語らない。弁護士にとってもトラウマを乗り越えることができるのか、難しい。

③オールドルーキー                 面白さ(5点満点):☆☆☆

制作年・国:2022年・日本              主演:綾野剛

コメント:元Jリーガーのサッカー選手が引退に追い込まれ、スポーツ選手のマネージメント会社に入る。いろいろなスポーツ選手を「アスリート ファースト」の精神で助ける。どの人もいい人なので食い違いはあっても決定的な敵対関係は生まれない。ドラマとしては少し物足りない。

④ザ・グローリー                  面白さ(5点満点):☆☆☆

制作年・国:2022年・韓国              主演:ソン・ヘギョ

コメント:高校時代いじめられて中退させられた女の復讐。いじめが常軌を逸している。見ていて楽しくはない。

⑤ヘチ~王座への道                 面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:2019年・韓国              主演:チョン・イル

コメント:母親の身分が低いために、後継者から外れていた王子が弟や兄が死んで王座に就くことになる。最初から敵対する王子がいかにも悪で、何度も失脚するが、最後まで悪として出てくる。悪としての存在感がすごい。

 

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欧米・アジア・日本のドラマ備忘録(2024年12月)46

2025-01-14 01:40:00 | テレビドラマ

ドクタースランプ

①エルピス                            面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:2022年・日本                     主演:真栄田ゴードン

コメント:冤罪事件と確信したテレビ局員が死刑囚を救えるのか。時間との闘いだ。

②有ひ  legend of love                                                                      面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:2020年・中国                     主演:ワン・イーボー

コメント:川に囲まれた要塞に賊が入ってくる。賊は要塞に住む人物に手紙を持って来ていた。いろいろな人の思惑がぶつかり合って面白い。しかし長すぎる。

③誤断                              面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:2015年・日本                     主演:玉山鉄二

コメント:製薬会社の社員が駅で列車に飛び込む自殺事件に遭遇する。ふらふらして列車に飛び込んだ原因が服用していた薬かもしれない、しかも自社の。いつ真実が暴かれるか、スリルがある。

④ドクタースランプ                        面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:2024年・韓国                     主演:パク・シネ  パク・ヒョンシク

コメント:高校時代、成績で争っていたライバルが、それぞれ医師になりそれぞれ大きな挫折を味わう。そんなときに再会する。半分コメディーで俳優がどちらも好きなので楽しく見た。

⑤メガバンク 最終決戦                      面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:2016年・日本                     主演:椎名桔平  

コメント:銀行買収で行員たちが苦労する。

⑥ハヤブサ消防団                         面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:2023年・日本                     主演:中村倫也

コメント:父親から相続した田舎の家に引っ越してきた作家は、地元の消防団に入るように勧誘され参加する。おりしも火災が頻発している。

初めは長閑な田舎の生活がだんだん恐ろしいものに変わっていくのがショックだ。

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四季折々1104  高尾山薬王院の初詣

2025-01-11 23:26:07 | まち歩き

明けましておめでとうございます。

1月5日に高尾山薬王院に初詣に行きました。参拝する人はかなり少なくなっていました。

ロープウエイの乗り場。本当に人が少ない。行列もない。

薬王院の参道へ。

男坂と女坂の分岐点。

薬王院へ。

金剛力士。

天狗。

冬晴れ。

本堂。

「いかに寝ておくるあしたにいふことぞ昨日を去年と今日を今年と」(小大君 平安中期)


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読書感想347  ①馬を盗みに  ②外人部隊の女  ③日本国紀

2025-01-03 21:50:43 | 小説その他

馬を盗みにの画像

①馬を盗みに                            面白さ(5点満点):☆☆☆☆

著者:ペール・ペッテルソン               

生年:1952年         出身地:ノルウェー、オスロ

出版年:2003年        

受賞:ノルウェー批評家協会賞、書店が選ぶ今年の1冊賞 英インディペンデント紙の外国小説賞 国際IMPACダブリン文学賞

邦訳出版年:2010年   邦訳出版社:(株)白水社

訳者:西田英恵

コメント:引退してオスロからノルウェーの東の森のなかの小さい家に引っ越してきた男トロンドは、近くに住む男が子供時代に会ったことのある男だと気づく。そして1948年の15歳の時のことを回想する。父親と一緒にスウェーデンとの国境に近い村の別荘に滞在していた時のことだ、近くのヨンという少年が遊び友達で、近くの牧場でこっそり馬に乗りに行こうと誘う。馬に乗ることを馬を盗みに行くと言うのだ。舟で川を行き来してヨンの家や牧場、店に行ったりする。木を伐採して川に流して製材所に送ったり森の生活を満喫する。しかし、ヨンの悲劇から、戦時中の父親の秘密を知るようになる。

一緒に暮らす犬リーラのしつけが行き届いていて驚くばかりだ。ご主人の食事が終わるまでおとなしく待つとか、ご主人の食べ物のおすそ分けが大好きで、犬の餌には不満たらたらで食べるとか、命令に絶対服従でご主人が命令を忘れると困惑したりする。とても面白い。

自然と生きるノルウェーの森の生活が魅力的だ。

 

②外人部隊の女                            面白さ(5点満点):☆☆☆☆

著者:スーザン・トラヴァース

生年:1909年              出身地:イギリス、ロンドン

出版年:2000年    邦訳出版年:2003年   邦訳出版社:(株)新潮社

訳者:高橋佳奈子

コメント:これは著者の外人部隊での体験を綴ったもの。著者はイギリス人だが10代の頃に両親とともに南フランスに移住しアマチュアのテニス選手として上流階級の中で生活していた。語学に堪能で英語、フランス語はもとよりドイツ語もわかる。第二次世界大戦が始まるとフランス赤十字に参加し、それからフランス外人部隊に身を投じ、激戦のアフリカ戦線、ヨーロッパで戦い、戦後はインドシナのベトナムでベトミンとの戦いに看護婦として参加した。特にアフリカ戦線では将軍の運転手として、ロンメル将軍率いるドイツ軍との戦いの最前線にいた。そしてその絶体絶命の包囲網を突破することに成功し、その功績でレジョン・ドヌール勲章など数々の勲章を授与されている。自由フランス軍でもイギリス軍でも女を兵士として入隊させることは禁じられていた。彼女は男装したり、能力を認めさせて参加していた。彼女は将軍の愛人になっていた。妻帯者だったので別れざるを得なくなったが、真剣だった。日本の軍隊では考えられないような関係を軍隊の中に持ち込んでいるのが驚きだった。

 

③日本国紀                            面白さ(5点満点):☆☆☆☆

著者:百田尚樹                          出身地:大阪市

出版年:2018年             出版社:(株)幻冬舎

コメント:本書は著者の視点からの日本通史である。いくつも興味深い指摘はあるが、たくさんありすぎるので、3点だけ取り上げてみたい。

一つ目は邪馬台国と大和朝廷の関係である。著者は大和朝廷は邪馬台国を引き継いだ国ではないと想定している。その根拠は古事記と日本書紀の中に邪馬台国への言及がないからだとしている。魏に朝貢していた邪馬台国の業績をなぜ古事記や日本書紀が載せないのか。つまり大和朝廷の国ではないからだと言っている。これは納得できる論述だ。

二つ目は「ケインズを200年以上先取りした荻原重秀」。元禄期の好景気をもたらしたのは勘定奉行の荻原重秀の貨幣改鋳による金融緩和政策である。荻原重秀は「貨幣は国家が造るところ、瓦礫を以てこれに代えるといえども、まさに行うべし」、つまり「政府に信用があるかぎりその政府が発行する通貨は保証される、したがって通貨が金や銀である必要はない(瓦礫でも代用できる)」という現代に通じる「国定信用貨幣論」を打ち立てたのである。綱吉の死後六代将軍・家宣のブレーンになった新井白石が荻原重秀を嫌い貨幣を金銀本位に戻した。その後八代将軍吉宗は「享保の改革」で幕府の財政立て直しのため緊縮政策を取り自分も含めて庶民に贅沢を禁じた。しかしデフレが進み、景気が一向に回復しない状況に金の含有量を大幅に減らした貨幣を発行した。これによって江戸の町の景気は回復した。「享保の改革」は「元文の改鋳」によってはじめて成功した。荻原重秀は歴史の授業では悪徳な役人と習ってきたが実は有能な役人だった。研究が進むと人物の評価も劇的に変わるのが興味深い。

三つ目は第二次世界大戦を巡るアメリカとの外交である。第二次世界大戦を始めた日本の政府や軍部の無能無策ぶりはさんざん取り上げられてきたが、アメリカの思惑についてはあまりとりあげられていないのではないだろうか。本書の中で著者は次のように述べている。

「アメリカがいつから日本を仮想敵国としたのかは、判然としないが、大正10~11年(1921~1922)のワシントン会議の席で、強引に日英同盟を破棄させた頃には、いずれ日本と戦うことを想定していたと考えられる。それを見抜けず、日英同盟を破棄して、お飾りだけの平和を謳った「四カ国条約」を締結してよしとした日本政府の行動は、国際感覚が欠如しているとしかいいようがない。

 それから約20年後の昭和14年(1939)には、アメリカははっきりと日米開戦を考えていたと言える。ただルーズベルト大統領は、第二次世界大戦が始まっていた昭和15年(1940)の大統領選(慣例を破っての3期目の選挙)で、「自分が選ばれれば、外国との戦争はしない」という公約を掲げて当選していただけに、自分から戦争を始めるわけにはいかなかった。彼は「日本から戦争を仕掛けさせる方法」を探っていたはずで、日本への石油の全面禁輸はそのための策であったろう。」

いろいろ示唆に富んだ内容だった。


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四季折々1103  師走の相模原公園

2024-12-29 21:36:16 | まち歩き

関東地方が12月に入っても温かく晴天が続いている。そんな小春日和の日に相模原公園を散歩する。

入口のチューリップ。

入口の菫の円柱。

入口の菫。

山茶花。

フランス庭園。噴水は止められている。

フランス庭園。

タラヨウ。昔葉の裏に字を書いたと言う。

温室のある建物の中のクリスマスの飾り。

「玉の如き小春日和を授かりし」(松本たかし 1906年~1956年)


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