『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

映画雑感57 (2024年10月11月)

2024-12-14 20:52:37 | 映画

ナチュラルの画像 

①ナチュラル                             面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:1984年  アメリカ                    主演:ロバート・レッドフォード

コメント:天才的な野球の才能を認められ、メジャーリーグに挑戦するため故郷から大都市に向かった青年は、ストーカーまがいの女の凶弾に倒れた。16年後、35歳になった青年はテスト生としてメジャーリーグに挑戦する。胸に迫る物語だ。

②ゴールデンカムイ                          面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:2024年・日本                       主演:山崎賢人

コメント:漫画の実写版。明治時代の北海道。アイヌが隠した金塊を巡る騒動。アイヌの少女と日露戦争からの生き残り帰還兵不死身の杉元、陸軍の第七師団、そして網走刑務所から脱獄した面々。その中には土方歳三がいる。金塊の隠し場所は脱獄囚たちの背中に掘られた刺青のなか。途中で終わっているので続編が待たれる。

③ミステリーと言う勿れ                         面白さ(5点満点):☆☆☆

制作年・国:2023年・日本                        主演:菅田将暉

コメント:瀬戸内海に浮かぶ島の旧家の相続争いの謎を東京の探偵が調べることになる。横溝正史の現代版と言ったところ。

④沈黙のパレード                            面白さ(5点満点):☆☆☆

制作年・国:2022年・日本                        主演:福山雅治

コメント:東野圭吾原作の映画化。アガサ・クリスティーの「オリエント急行殺人事件」と状況が似ているが、人間関係の緊密度が薄いので無理がある。

⑤ファイト・クラブ                           面白さ(5点満点);☆☆☆☆

制作年・国:1999年・アメリカ            主演:エドワード・ノートン   ブラッド・ピット

コメント:しがないサラリーマンが夜のボクシングジムに通い始める。そこで無敵の男に出会い同居するようになる。夢か現か判然としない不思議な映画。

 

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映画雑感56(2024年8月)

2024-09-11 23:30:33 | 映画

ザリガニの鳴くところ

①ザリガニの鳴くところ                           面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:2022年 米国                          配給:netflix

主演:ディジー・エドガー・ジョーンズ

コメント:ノースカロライナ州の沼地でただ一人住んでいる若い女性が殺人罪で起訴される。暴力的な父親のせいで母親や兄弟たちが逃げ出し、幼いころから父親と二人で暮らしてきた女性だ。最後にどんでん返しがある。南部の保守的な土地柄と蒸し暑さを感じる映画。

 

②アフタースクール                             面白さ(5点満点):☆☆☆

制作年・国:2008年  日本                         配給:u-next

主演:大泉洋

コメント:中学時代の同級生3人が20年ぐらいたってもその頃の気持ちを忘れない。一人は中学教師、一人は商社マン、一人はやくざにつかまって売春させられている。どんでん返しがあり、甘い終わり方に好き嫌いが分かれる。

 

③レジェンド オブ フォールー果てしない想いー                面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:1994年  米国                          配給:netflix

主演:ブラッド・ピット

コメント:第一次世界大戦をはさむ時代のモンタナの牧場の3人兄弟の物語。一人は戦死、一人は議員になり、一人は家を出て世界中を放浪して帰郷する。雄大な自然と西部劇らしさが溢れている。

 

④パワー オブ ザ ドッグ                          面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:2021年  米国                          配給:netflix

主演:ベネディクト・カンバーバッチ

兄弟で経営しているモンタナの牧場。弟は医者の未亡人と再婚し、その息子も夏休みに牧場に滞在する。兄は弟の妻と息子が気に入らない。 同性愛的な気配が漂ったり、殺人の気配も漂うがはっきりはしない物語。カンバーバッチがうまい。

 

⑤鍵泥棒のメソット                              面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:2012年  日本                          配給:u-next

主演:堺雅人  

コメント:売れない役者が風呂屋で倒れた人の鍵を盗んで借金を返済する。倒れて病院に運ばれた男は記憶喪失になり、自分が誰かわからない。その男の職業は殺し屋。最近の日本映画の甘い終わり方は好き嫌いが分かれる。

 

⑥アウトフィット                               面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:2022年   アメリカ                       配給:netflix

主演:マーク・ライランス

コメント:シカゴで腕の良い仕立て屋。お客は土地のギャングたち。お店でボスの息子が殺されたことから大事件に巻き込まれる。お店の中だけで展開される物語。

 

⑦チケット ツウ パラダイス                         面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:2022年   アメリカ                       配給:netflix

主演:ジョージ・クルーニー

コメント:離婚した夫婦がインドネシアの青年と結婚しようとする娘をとめるためにバリ島にやってくる。バリ島の風習が美しく楽しい。

 

⑧消えない罪                                 面白さ(5点満点):☆☆☆☆

制作年・国:2021年   アメリカ                       配給:netflix

主演:サンドラ・ブロック

コメント:警官殺しで20年服役した女が刑期を終え、養子に出された妹を探し始める。美しかったサンドラ・ブロックがうらぶれた中年女になる熱演ぶり。


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映画雑感55 (2024年5月6月7月)

2024-08-04 13:59:51 | 映画

ブラックベリーブラックベリー

①探偵マーロウ                          面白さ(5点満点):☆☆☆☆

 制作年・国:2022年 アメリカ、アイルランド、フランス      主演:リーアム・ニーソン

 コメント:1939年の雰囲気が漂うハリウッドと、苦労人の探偵を演じるリーアム・ニーソンがよく合っている。マーロウは愛人を探してほしいという裕福な女の依頼を受けた。その男は高級クラブの前でひき逃げされていた。

②ブラックベリー                         面白さ(5点満点):☆☆☆☆

 制作年・国:2023年  カナダ                  主演:ジェイ・バイチェル

 コメント:携帯電話市場の大半を握っていたブラックベリーの立ち上げからアイフォーンによってその座を奪われるまで。ベンチャー企業の栄枯盛衰が面白い。

③ノクターナル・アニマルズ                    面白さ(5点満点):☆☆☆

 制作年・国:2016年  アメリカ                 主演:エイミー・アダムズ

 コメント:昔の夫から小説が送られてくる。今の夫は別な女とニューヨークへ。小説を読みながら彼との生活を思い返している。

④パーフェクト・ケア                       面白さ(5点満点):☆☆☆☆

 制作年・国:2020年  アメリカ                 主演:ロザムンド・パイク

 コメント:高齢者を認知症患者に仕立て上げ、その悪徳後見人になり、その財産を搾り取る。ある時ロシアマフィアの母親を認知症患者に仕立てたことから、命を狙われるようになる。いろいろな詐欺があるのだと感心してしまう。

⑤カラスの親指                          面白さ(5点満点):☆☆☆☆

 制作年・国:2012年  日本                   主演:阿部寛

 コメント:詐欺を生業にしている中年男2人の所に、スリの少女とその姉、その彼氏が加わり奇妙な同居生活が始まる。5人で新しい詐欺を企てる。偶然に見えた5人の関係が運命的に絡み合っている。どんでん返しでほっとする。道尾秀介原作の映画化。

⑥赤い指                             面白さ(5点満点):☆☆☆☆

 制作年・国:2011年  日本                   主演:阿部寛

 コメント:東野圭吾原作。幼女が殺され、それを隠そうとする一家の謎を加賀恭一郎が解く。加賀恭一郎シリーズで安心して見ていられる。あまり残酷でもなく、常識的な反応をする人々が対象だからだ。

⑦青天の霹靂                           面白さ(5点満点):☆☆☆☆

 制作年・国:2014年  日本                   主演:大泉洋

 コメント:売れないマジシャンの下に高校卒業後音信不通になっていた父親が死んだという知らせが届く。生まれる前の父親と母親のいる時代にタイムスリップして、初めて母親に会う。家族の不和の原因を知り、親子関係の再生を図ると言う筋立て。あまり納得する和解ではないが。

⑧親愛なる君へ                          面白さ(5点満点):☆☆☆☆

 制作年・国:2010年   アメリカ                主演:チャニング・テイタム

 コメント:軍人が2週間の休暇で帰郷する。故郷の海岸で一人の女子大生と会って恋仲になる。1年後に戻る約束が守られず9・11で軍歴が伸びてしまう。彼女は別な男と結婚してしまう。除隊して帰郷した彼はたまたま彼女に出会う。古い映画を見ているような純愛もの。 


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翻訳(韓国語→日本語)不便なコンビニ(三角おにぎりの用途)3-1

2024-05-26 00:12:23 | 映画

この翻訳は韓国語の学習のために行っているものであり、営利目的はありません。

著者:キム・ホヨン

 オ・ソンスク、彼女には全く理解できない男が3人いる。

 1番目は夫。30年一緒に暮らしてきながらも、この男の明日は全く予測することができなかった。安定した中小企業の課長の地位を蹴っ飛ばした時も、紆余曲折の末に拵えた店を数年やりくりして、だしぬけに家出してしまった時もそうだった。彼はいつも頑固で融通が利かなく意思疎通ができない人間だった。数年前病気になって戻ってきた時、なぜ勝手に生きるのかと問い質したけれど、彼は返事をしなかった。腹が立ったソンスクは罰を与えるように毎日質問した。結局答えるのを嫌ったのか彼はまた家を出た。彼女は答えを得ることができず、今は生死さえわからない夫を理解することもその必要もなくなった。

 2番目は息子。一人で育てようと一人息子をちやほやしたにもかかわらず、血は欺くことができないのか、年齢が行くに従って夫のように理解できない様子を見せ始めた。息子が大学を卒業して大企業に就職した時だけ、苦労して育てた甲斐があったと本当に満喫できた。しかし、皆が羨ましがるそこを1年2か月で放り出した時から不吉になった。突然株式投資をしてそれなりに稼いだお金を失くし、また映画監督になると言って何か学校に通ってごろつきのような奴らと付き合い始めた。そうして借金までして独立映画というものを撮影するという荒唐無稽なことを始めると、独立どころか途中で失敗して、しばらく鬱病にまで陥って病院の世話になってしまった。

 なぜ羨ましくない、当たり前の生活があるのに、株式や映画製作とか不安で危険な無茶苦茶なことに、飛び込むのか、彼女は本当に理解できなかった。結局、ソンスクの懇々とした頼みで空しい望みを引っ込めて、今でも外交官試験の準備をしている息子。しかし、息子の表情はいつも暗く重苦しく見え、いつ再び鬱病がぶり返すか心配になった。そのたびに、ソンスクは胸の中で喚いた。「この野郎、出かけて真夏の日差しの下でセメント袋でも運んでみろ、憂鬱になる暇があるか。」

 夫と息子という理解不可能な二人の男だけでもソンスクの人生は十分に困難だったが、今回は現在進行形の問題だらけの人物が大きなクエスチョンマークのような頭を、彼女の人生に押し込んでいた。まさに1か月前からコンビニの夜間アルバイトで登場した愚鈍な熊のドッコさんだった。彼がホームレスだったことが後でわかって、びっくり仰天するにはしたけれど、その時は社長のヨム・ヨンスク姉さんが夜間業務を引き受けようと大変な時で自分も彼女を助けることができなかったから、仕方なかった。コンビニを維持しようとすれば猫の手も借りなければならないときだったから、反対する余地がなかった。

 幸いにも熊は大きい問題を引き起こさず、コンビニの夜を守ってくれた。心配なほど臭いも強くなく服装もあまりむさくるしくなかった。仮払いしてやったお金で部屋も手に入れ服も買って頭も刈ると、たちまち人がぱっと変わったと社長のヨム・ヨンスク姉さんは得意がった。いやはや、美しい。肯定の化身になると同時に、平生教育者として不良学生の教導に常に先頭に立って来た社長のヨム・ヨンスク姉さんとは違って、ソンスクには単純明快な一つの金言だけがあった。それは、人は決して変わらないということ、つまり雑巾は洗っても雑巾だということだった。過去飲み屋を運営して、彼女はいろいろな人といろいろなことをしてみて、途方もなく非常識な人の相手をした。レジの現金をかっさらって逃げて、警察署で両親と一緒に再会した20歳のアルバイトや、酒に酔って器物を破壊した後、もみ手をして詫びた還暦のお得意様も許してしまうやまた厚かましく彼女の悪口を言って通ってきた。それでソンスクは人を信じるよりは犬を信じるほうを選んだ。自分が飼っているエホとカミこそ彼女に忠実で彼女だけを眺めてくれた。

 それで、彼女はホームレス出身の熊が20日間コンビニで昼夜徹夜して義城ニンニク入りハムとヨモギ飲料を摂っても人になると信じなかった。常に半分つぶった目つきとうろつくようなのろい挙動に、お客様が来ても自分のタイミングで挨拶一つできない社会不適合者が簡単に変わるとは決して考えられなかった。

 しかし、また一つ考えても理解できないことが増えたのだ。わずか1週間で人になり切れないはずの熊がとてもいい人間になったのだった。彼は3日でコンビニの業務を全部熟知して、更に3日経つと動作がすばしっこくなり、お客様は勿論ソンスクにも目と目が合うとすぐにぺこっと頭を下げるではないか?挨拶どころか目が合うことも大変だった彼が、一体全体どうしてこのように速く社会に適応するようになったのか、ソンスクとしてはわかったようでわからないことだった。

 ドッコさんはソンスクにとって夫と息子に続いて理解できない3番目の男だったけれど、変わらない失望を与えてられて理解できなくなった二人の男と違って、今回は変身に近い変化を見せて理解できなくなった場合だった。本当にお姉さん社長の小さな手助けだけでこんなに人が変わるのか?ホームレスのドッコさんの過去がどうだったら、このように速く人の稼業ができるようになるのか?気になったけれど、お姉さん社長もスヒョンも彼の過去を探り出すことはできなかった。アルコール性痴呆によって記憶がたくさん飛んで行った彼は、ただ「ドッコさん」という姓か名前か曖昧な呼び方で呼ばれるだけだった。

 「よく思い出してみてください。今正気を取り戻したと思うから。」

 「わ、わかりません。たくさん考えると・・・頭が痛いです。」

 ソンスクが訊ねるたびに彼は大きな手で顔を乾かしながら、このように答え、彼女は限りなくじれったかった。ドッコさんが自ら自分の過去を突き止めない姿も疑問だった。気が付いたら、過去に何をしたのか、家族はいるのか、自分の本来の姿が何か、知りたいのは当然ではないか?彼女はその面から理解できないドッコさんを相変わらず熊だと思うことにした。勿論熊も犬ではないから。彼女にとって信じることができない存在に過ぎなかった。

 理解することも信じることもできないので、ソンスクはドッコさんによそよそしく接した。しかし、お姉さん社長はドッコさんを末の弟のように接し、シヒョンも彼と隔てなく会話するようだった。交代時間にシヒョンにドッコさんについて問い詰める時、彼女は彼がこの上なく正常だという言葉を繰り返した。そこに加えてホームレスになる前に、どのように生きていたのか正確にわからないけれど、明らかに優れた才能をもった人だっただろうと推理した。

 「まさか。あの愚鈍な熊は本当に優れた才能をもっているよ。話すだけでも私はいらいらする。」 

 「口ごもるのもかなり治ったじゃないですか。どこかで見たのだけど、話さなければ声帯が切れて口ごもることがあるそうですよ。私がドッコさんに仕事を教えたじゃないですか。初めは静かだったけれど、間もなくよく飲み込みましたよ。私がここの仕事を全部覚えるのに4日かかったけれど、ドッコさんは1日2日で分かって、てきぱきできましたよ。タバコの種類も1日で全部覚えてしまって・・・確かに学習能力があります。」

 「シェパードも学習能力はある。」

 「まあ、次元が違うでしょう。それに時々動くのを見ると、カリスマがあります。迷惑をかけるお客さんには怖い顔をして、とにかくごく小さい食堂の社長ぐらいはした人のようです。」

 「ぷっ、どこの組織暴力団の末席で何人のチンピラを連れていたっていうの。」

 「本当にあの人がそういう人ではないだろうかともちょっと考えたけれど、そうではないと思います。犯罪者のような感じはありませんよ。」

 「やめて。刑務所の代わりにソウル駅で過ごしたことが問題よ。」

 「ホームレスになったことが間違いですか?偏見を持って人に接したらだめです。」

 「シヒョン、あなた、偏見がすべて悪いのではないよ。世の中はいつも用心しなければ。」

 シヒョンがうんざりした表情になったけれど、ソンスクは若い者が何か心に思ってふざけているのかという調子で、横目で睨んで会話を締めくくった。とにかくお姉さん社長も若いアルバイトも人に甘すぎた。ソンスクはせめて自分だけは厳しい態度で職場を守ろうと誓った。

 息子が食べる朝食を支度して8時までにコンビニに出勤すると、ドッコさんがレジ台の後ろに立ったまま、こっくりこっくりうとうとしていたが、彼女の登場にぱっと目を開けて挨拶した。ソンスクは挨拶を受けたり、受けるのをやめたりして倉庫へ入ってユニホームのチョッキを着て出てきた。機転の利かないドッコさんはカウンターに相変わらず引きこもっていた。出てこいと蝿を払うような手振りで彼はあくびをしながらカウンターから出てきた。彼女はレジの前に立ったままお金の点検をしながら訊ねた。

 「引継ぎに特別な事がありますか?」

 「別に・・・ありません。」

 「確かでしょうね?」

 ドッコさんが頭をかきながら、しばらく困ってから答えた。

 「世の中に・・・確かなことはありません。」

 これは何か・・・私があんたと世の中の道理を問い質そういうことでもなく。ソンスクは鼻であしらってからお金の点検を済ませた。

 しばらくしてドッコさんの理解できない行動が始まった。彼は8時で勤務時間が終わっても陳列台の所を行ったり来たりしながら、商品を縦横の列に合わせ始めた。どんな強迫観念があるのかわからないけれど、大体30分ぐらい品物と目の高さを合わせたまま、汗をかきながらまっすぐに商品を陳列することに力を注いだ。構わない。ところでお客がいない早朝の時間に片づけて勤務が終わったら、まっすぐ退勤するのがいいんじゃない?彼は必ずソンスクがカウンターに座ってからゆっくり陳列の整理をした。それが終わりではなかった。整理が終わると再び掃除道具を持ってコンビニの外に出た。屋外テーブルを雑巾で拭き、出入口の周辺を箒で掃いた。そうして屋外ベンチに座って出勤する人々をじっと眺めながら廃棄食品の牛乳やパンを食べた。

 ソンスクはドッコさんが相変わらずホームレス本能を払い落とすことができず、借りた部屋に戻るのが嫌で、そうするのだと思うことにした。そんなことに神経を使わず、自分の仕事をしていると、いつの間にか彼は消えていなくなっていて、1日が退屈に流れ始めた。


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映画雑感54  (2024年3月4月)

2024-05-03 21:36:05 | 映画

シティーハンターシティーハンター

①ブロンクス物語                               面白さ:☆☆☆☆

 制作年・国:1993年  アメリカ              主演:ロバート・デ・ニーロ   

 コメント:イタリア系移民が住むブロンクス地区で育った少年はひょんなことからマフィアのボスをたすけたことからボスに可愛がら

 れ、マフィアを嫌う実直なバス運転手の父親とボスの間で揺れ動く。ボスの男の子に対する愛情が本物で感動的だ。

②ブルックリン                                面白さ:☆☆☆☆   

 制作年・国:2015年 アイルランド・イギリス・カナダ    主演:シアーシャ・ローナン

 コメント:アイルランドからニューヨークに移民してきた女の子。デパートで働きながら大学で簿記を習っている。教会のダンスパーテ

 ィーでイタリア系の青年と知り合う。母国とアメリカの間で揺れ動く。イタリア人でも宗教が同じカトリックなので親和性が高い。 

③ファミリー・ツリー                    面白さ:☆☆☆

 制作年・国:2011年  アメリカ              主演:ジョージ・クルーニー

 コメント:舞台はハワイ。カメハメハ大王の広大な土地を相続した一族の代表として管理を任されている弁護士は、妻が事故で意識不明

 で寝たきりになっている。初めて妻の秘密を知る。崩壊しつつある家族を立て直す話。ハワイという自然豊かな土地が見ていて楽しい。

④グランドピアノー狙われた黒鍵               面白さ:☆☆☆

 制作年・国:2013年 スペイン・アメリカ          主演:イライジャ・ウッド

 コメント:亡き恩師の追悼コンサートで恩師の曲を演奏する天才ピアニスト。楽譜に間違えたら殺すという脅迫文が書かれ、イヤホーン

 で脅かされる。スリルがある。

⑤警官の血                         面白さ:☆☆☆

 制作年・国:2022年 韓国                 主演:チョ・ジヌン

 コメント:佐々木譲の小説を韓国で映画化したもの。検挙率ナンバーワンの凄腕の刑事を内偵するように命じられた若い刑事。正攻法だ

 けでは犯人を挙げられないということか。

⑥シティーハンター                     面白さ:☆☆☆☆

 制作年・国:2024年 日本                 主演:鈴木亮平

 コメント:北条司の人気コミックの実写版。凄腕の探偵が相棒を殺した悪の組織と戦う。鈴木亮平が変態仮面と同じような女たらしの変

 態を演じて見せる。抱腹絶倒。

⑦カラオケ行こ                       面白さ:☆☆☆☆

 制作年・国:2024年  日本                主演:綾野剛

 コメント:中学3年の合唱部の部長の男の子が、歌の下手なやくざに頼まれてカラオケで歌の指導をするようになる。男の子は声変わり

 で最後の合唱祭で声が出ないかもしれないという不安を抱え、やくざは下手だと組長に痛い刺青をいれられるという瀬戸際にあった。友

 情が芽生えていく、いい映画だった。


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