『そぞろ歩き韓国』から『四季折々』に 

東京近郊を散歩した折々の写真とたまに俳句。

映画雑感24(2019年10月~12月)

2020-01-04 23:01:13 | 映画

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ー僕たちは希望という名の列車に乗ったー

映画雑感24(2019年10月~12月)

題名  制作年 制作国  監督 俳優 面白さ☆(5点満点) コメント

①    殺人の追憶  2003年 韓国 (監)ポン・ジュノ (俳)ソン・ガンホ 

☆☆☆ 

1980年代の連続殺人事件を基にしているとか。最近犯人が見つかったそうだ。30年ぐらい前までのでたらめ捜査に恐怖を感じる。

②    ヒンディーミディアム  2017年 インド ――  ―― ☆☆☆☆

インドのお受験事情がよくわかる。

③    インサイドマン1 2006年 アメリカ (監)スパイク・リー

(俳)デンゼル・ワシントン ジュディー・フォスター クリストファー・プラマー  ☆☆☆

銀行強盗と取引をしようという交渉人が警察を出し抜く。プラマーの存在感が光る。

④    ホワイト・クロウ  2018年 イギリス・ロシア・フランス ――

(俳)オレグ・イヴェンコ  ☆☆☆☆

天才的なバレエ・ダンサーのルドルフ・ヌレエフがパリで亡命するまでを描いている。バレエのシーンがたくさんあって見ごたえがある。

⑤    ライ麦畑の反逆児  2019年 アメリカ ―― (俳)ニコラス・ホルト

☆☆☆☆ 

作家サリンジャーのことを映画化している。

⑥    ゴールデン・リバー  2018年 アメリカ・フランス・ルーマニア・スペイン ――  (俳)ホアキン・フェニックス  ジョン・C・ライリー

☆☆☆

殺し屋にも3分の理がある。

⑦    グリーン・ブック 2018年 アメリカ ――(俳)マハーシャラ・アリ

☆☆☆☆ 

実話に基づいた映画だそうだ。天才ピアニストの黒人ドクター・ドン・シャーリーと用心棒兼運転手にやとわれたトニー・リップの物語。1960年代初頭に黒人差別の色濃く残る南部に演奏旅行に行く。月並みだが、人種や立場を超えた友情が感動的だ。

⑧    ギルティ  2018年 デンマーク ―― (俳)ヤコブ・セーダーグレーテンセン ☆☆☆☆

警察の緊急電話を受け付ける警官と助けを求める人の会話だけの映画だ。

緊迫感もどんでん返しもあり最後まで目が離せない。

⑨    ねじれた家  2017年 イギリス ―― (俳)グレン・クローズ

マックス・アイランズ  ☆☆☆

アガサ・クリスティーのミステリーの映画化。大富豪の老人が殺され、遺産相続をめぐる争い。設定がいかにも古臭く感じる。

⑩    僕たちは希望という名の列車に乗った  2019年  ドイツ  ――

(俳)レオナルド・シャ  トム・グラメンツ   ☆☆☆☆☆

実話を基にしている映画。1956年のハンガリー動乱のニュースをたまたま西ベルリンに墓参りに行っていた東ドイツの高校生が見てしまう。東ドイツ政府がベルリンの壁を作らなければ国民の流出が止まらなかった理由や抑圧ぶりがすごい。若い人が主人公の映画は思い切りがよくて清々しい。

⑪    スノー・ロワイヤル 2019年 アメリカ ―― (俳)リーアム・ニーソン

☆☆☆

雪の中では除雪車の威力がすさまじい。罪のない息子を殺した一味をどんどん殺して退治していく。

⑫    メリークリスマス  2018年 アメリカ ―― (俳)ダン・スティーブンス クリストファー・プラマー  ☆☆☆☆

チャールズ・ディケンズがクリスマスキャロルを書くまでの葛藤を描いていく。クリスマスキャロルの登場人物が現れて助言したりする。プラマーがここでも守銭奴の老人として存在感を発揮している。

⑬    パピオン 2017年 アメリカ・セルビア・モンテネグロ・マルタ

―― (俳)チャーリー・ハナム ラミー・マレック ☆☆☆☆

作家アンリ・シャリエールの実話を基にしている。スティーブ・マックィーンとダスティン・ホフマンの前作も面白かったが、これも面白かった。 


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四季折々945  高尾山初詣

2020-01-03 11:04:44 | まち歩き

初詣で高尾山薬王院に行く。薬王院の山門。

四天王 増長天。

四天王 持国天。

四天王 広目天。

四天王 多門天。

山門を守る四天王。

高尾山を守る天狗は今年も人気。 

奥の院(飯縄大権現を祭る)への参道。

参道の両脇を守る。

奥の院。

蛸杉。

ひっぱり蛸。

八王子、新宿方向を望む。

「天狗待つ 高尾の山に 初詣」(令和2年1月2日) 


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読書感想275  ゴルディオスの結び目

2020-01-01 22:11:32 | 小説(海外)

 

読書感想275  ゴルディオスの結び目

著者      ベルンハルト・シュリンク

生年      1944年

出身地     ドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン州

出版年     1988年

邦訳出版年   2003年

邦訳出版社   (株)小学館

訳者      岩淵達治&石丸英子 大田文子 大塚仁子 北川和代 北村春子 林啓子 増田久美子 望月節子 安彦恵子 

本書の受賞歴  ドイツの優れたミステリーに与えられるグラウザー賞受賞

☆☆感想☆☆

 2年前に恋人と一緒にドイツからフランスに移ってきたゲオルグ

は、仕事が見つからないまま、南フランスの田舎に素敵な一軒家を見

つけて住むことにした。しかし経済的な困窮が続き恋人はドイツに

戻ってしまった。今はマルセイユのモーラン翻訳事務所からの翻訳

で生計を立てている。その翻訳は新型攻撃ヘリコプター開発のヨー

ロッパ共同プロジェクトに参加しているメルモ社からのものだ。し

かしそれも不定期で安定した収入は得られない。そこに新しいブル

ナコフ翻訳事務所がゲオルグに接触してきた。ゲオルグに運が向い

てくる。ブルナコフの秘書のフランソワーズと恋人になり、モーラン

が事故死した翻訳事務所を引き継ぐことになる。ある日、フランソワ

ーズはゲオルグの下から離れていき、翻訳依頼もぱったり来なくな

る。ゲオルグはフランソワーズを捜しに、わずかな手がかりからニュ

ーヨークへ飛ぶ。舞台は南フランスの片田舎からニューヨークの大

都会に移る。

 ゲオルグがフランソワーズを探していく過程で、ゲオルクが巻き

込まれていた陰謀がわかっていく。陰謀は、題名の「ゴルディオスの

結び目」の通り複雑である。編集部の注では「ゴルディオスの結び

目」とはギリシャ伝説で複雑に入り組んだ綱の結び目のことだとい

う。デルフォイの神託ではこれを解いた者が全アジアを征するだろ

うと予言され、アレクサンダー大王がその結び目を剣で断ってしま

ったという。

 この物語ではゲオルグの恋が印象に残る。ニューヨ

ークの町の様子が生き生きと描写されていて行ってみたくなる。


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