-- 相 聞 --
万葉短歌1766 我妹子は1612
2015-0612-man1766
万葉短歌1766 我妹子は1612
我妹子は 釧にあらなむ 左手の
我が奥の手に 巻きて去なましを 振田向
1612 万葉短歌1766 ShuE179 2015-0612-man1766
□わぎもこは くしろにあらなむ ひだりての
わがおくのてに まきていなましを
○振田向(ふるの たむき)=原文は「振田向宿祢(すくね)」。未詳、この一首。
【編者注】題詞は「振田向宿祢退筑紫国時歌一首」。「相聞(09-1766~1794 二十九首)」の第1首。
【訓注】我妹子(わぎもこ)。釧(くしろ=久志呂)[腕輪。01-0041]。左手(ひだりて)[下記注]。去なまし(いなまし=去麻師)。
【依拠本注-左】右より左を尊ぶのは上代人の習い。記紀神話にも左を右より尊ぶ考えが多く見える。