2015-0616-man1770
万葉短歌1770 みもろの1616
みもろの 神の帯ばせる 泊瀬川
水脈し絶えずは 我れ忘れめや 三輪高市麻呂
1616 万葉短歌1770 ShuE183 2015-0616-man1770
□みもろの かみのおばせる はつせがは
みをしたえずは われわすれめや
○三輪高市麻呂(みわの たけちまろ)=原文は「大神大夫(おほみわの まへつきみ)」。01-0044歌左注に「三輪朝臣高市麻呂」言及。「大宝二年(702)正月、従四位上で長門守。翌三年左京大夫に任ぜられ、慶雲三年(706)二月六日、(…)没。年五十。歌は1770が彼の詠であるならば、その一首のみ。」
【編者注】題詞読下しは、「大神大夫、長門守に任(ま)けらゆる時に、三輪の川辺(かはへ)に集ひて宴する歌二首」、その第1首。「相聞(09-1766~1794 二十九首)」の第5首。
【訓注】みもろの(三諸乃)。泊瀬川(はつせがは=泊瀬河)[奈良県桜井市三輪山麓の川]。水脈(みを=水尾)。我れ(われ=吾)。