2015-0618-man1772
万葉短歌1772 後れ居て1618
後れ居て 我れはや恋ひむ 印南野の
秋萩見つつ 去なむ子ゆゑに 阿倍大夫
1618 万葉短歌1772 ShuE186 2015-0618-man1772
□おくれゐて あれはやこひむ いなみのの
あきはぎみつつ いなむこゆゑに
○阿倍大夫(あへの まへつきみ)=未詳。安倍広庭(あへの ひろには、03-0302歌)との説あり。
【編者注】題詞読下しは、「大神大夫、筑紫の国に任(ま)けらゆる時に、阿倍大夫が作る歌一首」。「相聞(09-1766~1794 二十九首)」の第7首。
【訓注】我れはや(あれはや=吾者哉)。印南野(いなみの=稲見野)[兵庫県明石市から加古川辺の広野。06-0936(題)、-0940、07-1178、-1179]。秋萩(あきはぎ=秋芽子)。