百姓通信

自然と素直に向き合い、全身で風を感じて私は百姓しています。
①土づくり②循環型③無農薬・無化学肥料④永続性を大切に!

夕立

2007-08-21 21:46:22 | 季節
一昨日と昨日、久し振りに夕立がありました。夏の日の夕立は、植物達に元気をくれるだけでなく、百姓にもやる気をくれる、ありがたいものです。
言わずもがな夕立は、夏の午後から夕方にかけてよくあらわれる天気のことで、夏の風物詩の一つ。にわか雨のうちでも、雨の降る時間の短いものを指し、とおり雨と呼ばれています。夕立は多くの場合、急に降り始めるのでにわか雨ですが、にわか雨のすべてが夕立である訳ではないようです。
夕立は、「強い日差し」「午後から夕方」「積乱雲」といった条件を満たす中のとおり雨を指すもので、夕立の語源は、夕方に降るからという意味ではなく、その昔、急な雷雨、激しい雷雨のことを「彌降り立つ(いやふりたつ)雨」といい、この語が省略されて「やふたつ」になり「ゆふだち」になったとのこと・・・夕立・・貴重な“夏のひと時”。

自然生態系農業の推進に関する条例

2007-08-20 22:21:54 | 農業
わが○○町は、国定公園綾照葉樹林地帯・日本の自然百選・日本名水百選・日本森林浴百選・スターウオッチング星空の町の指定に象徴されるとおり、先人の尊い遺産である照葉樹林の自然生態系に育まれ限りない恵みを享受してきた。
われわれは、この大自然の中で「本物をつくる町」「手づくりの町」「有機農業の町」として、生活文化を楽しむ町づくりを営々として進めてきた。
しかし、今日の経済社会の諸情勢は、我が国の農林業を厳しい環境に落とし入れようとしている一方、食の安全と健康を求める消費者のニーズは、日本農業に大きな期待と渇望のうねりが生じつつある。
今や我等○○町農林業者は、○○町憲章「自然生態系を生かし育てる町にしよう」の基本理念を更に追求し、土と農の相関関係の原点を見つめ、従来すすめてきた自然生態系の理念を忘れ近代化、合理化の名のもとにすすめられた省力的な農業の拡大に反省を加え、「化学肥料、農薬などの合成化学物質の利用を排除すること。」「本来機能すべき土などの自然生態系をとりもどすこと。」「食の安全と、健康保持、遺伝毒性を除去する農法を推進すること。」を改めて確認し、消費者に信頼され愛される○○町農業を確立し、○○町農業の安定的発展を期するため、本条例を制定する。
・・・・・という条例を昭和63年7月16日に制定した町が宮崎県にある。
それは綾町で、上記が『綾町自然生態系農業の推進に関する条例』。
大吊橋で町おこしの先駆的なモデルといわれたこの町は、人口7,800名足らずであるにもかかわらず、年間120万人もの観光客が訪れる。こだわりの工芸品や日本最古の城「綾城」など観光の目玉があるだけではなく、町全体で照葉樹を大切にする自然生態系農業(有機農業とほぼ同じ意味だが)をいち早く始め、現在では、400軒ほどの農家が無農薬・無化学肥料の農業をおこない、年間その売上だけで5億を下らないという。


お昼休みの過ごし方

2007-08-19 22:20:54 | 季節
スペインにある“シエスタ”と呼ばれる昼寝の習慣があることは有名です。
以前からスペイン、ポルトガル、イタリアといった南ヨーロッパ諸国では、昼寝の習慣がありました。しかし、経済大国の一つになったイタリアでは、近年は、昼寝の習慣はほとんど影を潜め、現在イタリア北部では、昼寝の習慣はもうほとんど見られないようです。
スペインの勤労者は、自宅に帰って、昼休みを3時間取ります。これは、昼食にたっぷりと時間をかけるのと昼寝をするためです。スペインでは、昼食が最も豪華で、ボリュームがあり、1時間半ほどかけて取ります。
スペイン料理は、地中海の海のサチを使った魚料理が多く、パエリアというご飯に魚介類を混ぜた料理が有名。また昼食時にはワインを飲むのが当たり前になっていて、この昼食のあと、1時間ほどの昼寝をしてから、再び仕事に就くのです。
最近の酷暑で、ここ五日間、私もお昼休みを取ることにしています。
昼食に1時間半もなかなかかけられないのが現実ですが、昼寝を1時間弱、そしてゆっくり1時間、読書をして3時から圃場に出ます。
3時から夕方、陽が落ちるまで圃場で草刈をしていると、少し秋を感じさせる風が頬を打ち、充実した一日であったことを実感するのです。
経済大国になるために、もしくはなったために、昼休みをなくしたイタリア。
昼食時にワインを飲むのが当たり前のスペインとお酒も煙草もなかなか自由に飲んだり吸えたり出来なくなりつつある日本・・・。
何が大切なことなのか、何が幸せなことなのか、何が現代社会に求められているのか、この厳しい残暑が終わり、少し涼しくなってきたら一度ゆっくり考えてみたい。

水素エネルギー

2007-08-18 22:21:38 | 環境
「水素はクリーンで無尽蔵にある、エネルギー資源・・・」
本当にそうなのだろうか。
地球上には水素は確かに膨大にあるが「エネルギーになる水素」は地球誕生後、間もなく宇宙に放出されており、現在ではほぼないといわれれている。
水には水素が含まれているが、水の中から水素を取り出そうとすると膨大な熱量が必要になり、その際に同量の二酸化炭素が発生する。
ということは、現状の化石燃料使用時と課題はなんら変わらない。
このように単純に水素エネルギーの活用でエネルギー問題が全て解決するわけではなく、今後更なる・製造・運搬・貯蔵・利用等各種技術の進歩がなければ現状の課題の解決は図れないということにもっと私達は留意すべきなのでは。

熱中症

2007-08-17 21:19:21 | 季節
なかなかの酷暑。残暑厳しい折、熱中症にはくれぐれも注意したいものです。
熱中症は、人間だけではなく、動物もほぼ同様、植物達にも同様にあるようです。
今日も、畦の草刈をしていたら、草達もやはり元気がありません。そこに飛来したカラス達もこころなしか元気がありません。
こういう時期の植物達への水遣りは、午前中の涼しい時間帯、もしくは夕方の涼しい時間帯。日中の日差しの強い時間帯に水をやっても、すぐに乾いてしまうだけでなく、根をいためる可能性が高まります。日中でも観葉植物などがぐったりしていたら(熱中症!?)、直射日光が当たらない日陰の涼しい場所にすぐに移してあげてください。
動物というと、牛も和牛は特にかかりやすいと聞きます(黒いから??!)・・・ということは、カラスも同様なのかなぁ。体が黒色なので、太陽光の熱が吸収しやすく、今日、草を刈ってるところに飛来したカラス達をよく観察してみると、くちばしはほぼ開けっ放しの状態・・・カラスまでも脱水症状だったのかもしれません。
犬の場合は、人間と違い汗をさほどかきません。足の裏と指の間、つまり肉球にしか汗腺がないので、舌をだして「ハアハア」と激しく呼吸すること(パンティング)で、唾液を蒸発させて体の熱を外へだすしかないようです。
夏バテしないという猫でも熱中症の症状をみせたら、まず体温を下げる事が重要なようです。そのために猫を涼しい環境に置き、冷やしたタオルで体を包んであげると、ほとんどの場合は落ち着くことが出来るようです。
暑い夏だからこそ、感じられることがあり、暑い夏だからこそ、感じなければならないことがある。もうあと少しの辛抱で、この暑さともお別れです。もうあと少し、頑張りましょう。

和敬清寂

2007-08-16 23:27:15 | 季節
『和敬清寂』はお茶の心。
この言葉は「お互い仲良く(和)敬いあって(敬)、見た目だけでなく心も清らかに(清)何事にも動じない心(寂)を持つ」という意味。
和は平和の和、敬は尊敬の敬、清は清めるという精神を指し、寂は何事にも動じない心を表します。つまり、「寂」の実現は「和・敬・清」を実現した後に可能になるということのようです。
私自身はこの言葉を「自らを敬い、それ以上に他人を敬う。そのような敬い合える清らかで穏やかな人間関係は、心落ち着け、心動じない世界をつくる」ということではないかと私なりの理解をしていたつもりですが、本日、米大リーグのパイレーツから戦力外通告を受けた桑田真澄投手のインタビューを聴き、『自らボロボロになるまで限界にチャレンジし、そしてそれを支えてくれる廻りの方々や環境に感謝することを怠らず、決して、結果がすべてではなく、与えられた立場を精一杯努力し全力を尽くす。』という桑田投手の生き方にも、この言葉は通じることに気がつき、つまり、お茶の心⇒“真の人の生き方”を指しているものであることを教えられました。
桑田投手、これからも頑張って下さい。

霊感!

2007-08-15 22:24:39 | 季節
霊感のある人は、
①手を握って、人差し指と小指を前に伸ばす
②他の指を閉じたまま人差し指と小指の先端をつけてみる
③ついた場合は、霊感があるかも・・・しれないそう・・です。
霊感はある意味であると大変かも知れないが、こういうお盆の時期を迎えると何か霊感があれば良いのになぁ・・と思ったりするのは僕だけだろうか。
写真にある通り、僕の場合、先端はつきそうにないので、霊感があるとはいえない・・・いと哀し!!

黄色いトマト

2007-08-14 21:51:42 | 料理
トマトっていうとやっぱり“赤”のイメージが強い。
でも、この赤もどこかで誰かがつくってきたもの・・・誰かにつくられたトマトのイメージなのかもしれない。
ニューヨーカーに「フィラデルフィアに行く。」というと「何をしに行くの???」と必ず問いかけられるほど、あまりかっこいい街ではないフィラデルフィアだが、フィラデルフィアは言わずと知れたアメリカの開拓の祖で、結構いろいろな食べ物や料理の発祥の地であることは有名。例えば、バナナがアメリカに最初に上陸したのもフィラデルフィアで、それはアメリカ建国から100周年目の1876年のこと。そしてアイスクリームという食べ物がアメリカで最初に作られたのも、フィラデルフィア。そして、この記念すべき最初のフレーバーは何とイエロー・トマトだったという。
イエロー・トマト つまり黄色いトマトがアメリカで最初につくられたアイスクリームだった・・・トマトといえば“赤”だと思っていたけれど、当時は黄色が主だったようだ。
※写真は先日作ったトマトジャム(07/08/06のブログ参照)!!

ペルセウス座流星群!

2007-08-13 20:38:31 | 季節
今年は月明かりの影響もなく、観測にはなかなかの好条件らしいので、昨夜は午前2時に起床、家族で天体観測へ出かけてみました!!全体が見渡せる公園へ行ってはみたものの、夜空に輝く星達はなく、そこで夜空を一面雲が覆っていることに、はたと気付きました・・・そうか・・・いくら月がない夜に、山にまで来てみても、曇り空なら、星は見えない(どう考えてもあたり前!!)!!何とも尤もな事に今更のように気付き、少しがっくり・・・。でもしばらく待ってみるとちょうど北東の方向の空の雲が薄くなり、星が少しずつ見え始め、幸運にも流れ星をひとつ確認することが出来まひた。
結構大きな流れ星に感動するものの、半ば諦めかけていた私達家族は、誰一人願い事をすることなく、・・・また今夜チャレンジすることに・・・今夜は雲ひとつない夜空でありますように!!!


酷暑!!

2007-08-12 21:06:31 | 季節
残暑というより酷暑!!田園の中に佇んでいるだけで汗だくに!!ということはアスファルトジャングルの都会ではおそらく立ってもいられないのでは・・・。
地球温暖化防止のため“チームマイナス6%(チーム・マイナス6%は、京都議定書の目標達成のための国民運動です!!)”に取り組んでおられる企業や個人の方々がたくさんおられる。それは具体的には、冷房の設定温度を28℃、暖房時の室温は20℃に設定するとか、自動車、水道水、電気、買物等日々の生活の中で工夫することで二酸化炭素等の消費量の削減を目指すもの。
そんな運動が展開されている中、コンビニや書店、喫茶店やスーバー、郵便局や駅ビル等中に入ると急にヒャッとするほど冷房が効いている。百姓生活も長くなると、夏でも冷房のない生活が身体に馴染んでくるが、都会での生活は、この茹だるような暑さと効き過ぎの冷房では体調管理がますます難しくなってくるように思える。