首相、現行計画を前提とせず 普天間移設問題 2009.11.14 21:39
(一部抜粋)
【シンガポール=松本浩史】シンガポール訪問中の鳩山由紀夫首相は14日夜、同行記者団と懇談し、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾=ぎのわん=市)の移設問題を協議する日米閣僚級作業グループでは、平成18年の日米合意に基づく現行計画を前提とせずに再検討する考えを示した。
この中で、鳩山首相は「オバマ米大統領とすれば、日米合意を前提と思っていたいだろうが、それが前提なら作業グループを作る必要がない」と述べた。日米合意では平成26年までに沖縄県名護市のキャンプ・シュワブ沿岸部に移設することになっており、大統領は同日の演説で、作業グループについて「すでに達した合意を履行するためのもの」と述べていた。 また、首相は、「(来年1月の)名護市長選の結果をみて方向性を見定めていく。知事選もある」と決着を急がない考えを示した。 (MSN産経)
日米首脳会談後の鳩山首相の対応をめぐり、15日、与野党双方で批判や困惑の声が広がった。自民党は批判を強め、政府内でも日米関係の悪化を懸念する声が上がった。
首相は13日の首脳会談とその後の共同記者会見で、沖縄の米軍普天間飛行場移設問題について「できるだけ早く」結論を出す、とオバマ大統領に語った。しかし、14日には記者団に対し、沖縄県名護市に移設する現行計画にこだわらない考えを示し、来年1月の名護市長選を見極めて判断する可能性を示唆した。
自民党の石破政調会長は都内で記者団に、「首相の(大統領に対する)背信行為だ。(首相の衆院選前の主張との)整合性を取るため、『大統領との合意はなかった』と言ったとしか思えない」と厳しく批判した。
大統領は14日に都内で行った演説などで、普天間問題に関する日米の外務・防衛担当閣僚級の作業部会について、現行移設計画の履行が前提となり、日本側も同意したと述べている。
長島昭久防衛政務官はNHKの番組で、首相の発言に「正直びっくりした」と戸惑いを隠さなかった。福山哲郎外務副大臣もテレビ朝日の番組で、石破氏から「日本と極東地域の平和と安定を名護市長選に絡めていいのか」と追及され、「(指摘に)同意する。市長選に委ねる話ではない」と答えざるを得なかった。防衛省幹部は「米側に恥をかかせてしまった」と困惑を隠さなかった。 (2009年11月15日22時34分 読売新聞)
「大統領は14日に都内で行った演説などで、普天間問題に関する日米の外務・防衛担当閣僚級の作業部会について、現行移設計画の履行が前提となり、日本側も同意したと述べている」
しかし、鳩山首相は、「『オバマ米大統領とすれば、日米合意を前提と思っていたいだろうが、それが前提なら作業グループを作る必要がない』と述べた」
「日米合意を前提と思っていたいだろうが~」という言い方がすごいです。 わざわざ訪日した大統領と会談して、相手が「合意を前提としている」のを知っていながら、その場では異議をとなえず、後でこのようなことを言う・・。これではアメリカ側もビックリ仰天なのではないでしょうか・・。鳩山首相の言葉の、この曖昧さ、なにか恐ろしいです。
すごいですね。相手のいないところで強がって見せる子供のような、このメンタリティの幼さ。
この首相が体現しているのはまさに日本人自身の幼稚さなのかもしれません。