武馬久仁裕 『小川双々子100句』(黎明書房)
小川双々子(おがわ そうそうし)
岐阜県出身。1941年「馬酔木」入門。
1953年「天狼」賞受賞。1955年「天狼」同人。
1958年「河口」を発行。1963年「地表」創刊、主宰。
2005年現代俳句協会「現代俳句大賞」受賞。
*<性別>を気にしてはいけない時代らしいが男性俳人である。
編著:武馬久仁裕
1948年愛知県生まれ。名古屋大学法学部卒業。俳人。
1974年12月「地表」同人となり、小川双々子に師事。
1976年 坪内稔典編集『現代俳句』創刊に参加。
1978年 澤好摩代表の『未定』創刊に参加。
1985年 坪内稔典代表の『船団』創刊に参加。
1998年 夏石番矢代表の『吟遊』創刊に参加。
2008年 『韻』(発行人・後藤昌治)創刊に参加。
現在、現代俳句協会理事 日本現代詩歌文学館振興会評議員
私が俳句の門外漢であることは相変わらずだが、
いずれの句も評によってぐっと身近になる。
武馬さんの略年譜を見ればわかるように
師匠の100句鑑賞をまとめたということになる。
うらやましい仕事である。
かうやくを貼りゆふがほを買ひにゆく 小川双々子
一瞬、膏薬を貼って夕方を買いに行ったのかとバカな
錯覚をした。超物語を感じた一句。