詩歌探究社 蓮 (SHIIKATANKYUSYA HASU)

詩歌探究社「蓮」は短歌を中心とした文学を探究してゆきます。

読みたい本を思い出す。

2024-11-19 12:02:58 | 千駄記

 

芸術品。

わが業界では時間をかけまくって丁寧に丁寧に仕事をしていると

「芸術品作ってるんじゃねーから」と言われる。

取引価格は決まっているわけで、完成までに時間がかかれば

それだけ損をするという考え。ごもっとも。

芸術品だったら「完成までに3年の歳月をかけ・・」と聞くと

「凄いねー」と感心しますが、商売は正反対。

 

 

11/19(火) 晴

 

今朝5時過ぎにスマホを覗いて谷川俊太郎の訃報を知る。

「かっぱかっぱらった/かっぱらっぱかっぱらった」をすぐに思った。

中島みゆきが、影響を受けた詩人として谷川俊太郎を語っているのを

TVで観たことも思い出した。

 

ボクは昔、投稿詩人だったから、後輩の女子学生が誕生日に谷川俊太郎の

詩集『日々の地図』と『手紙』をくれた。上質な紙で作られたカッコいい

製本で、ずっしりとした重量感があった。

<サバンナに棲む鹿だったらよかったのに>というフレーズを憶えている。

わが家の2階の本棚に並んでいるはずだ。

YouTubeなんぞ見ている時間があるなら谷川俊太郎を読み返したいと思う。

 

読みたい本ではなく、読まなければならない本ばかり読んでいる。

と、2023年に亡くなった清水亞彦さんが言っていた。

 

芸術家の訃報を知ると読みたい本を思い出す。

 

 

おしまい。

 

 

 


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