芸術品。
わが業界では時間をかけまくって丁寧に丁寧に仕事をしていると
「芸術品作ってるんじゃねーから」と言われる。
取引価格は決まっているわけで、完成までに時間がかかれば
それだけ損をするという考え。ごもっとも。
芸術品だったら「完成までに3年の歳月をかけ・・」と聞くと
「凄いねー」と感心しますが、商売は正反対。
11/19(火) 晴
今朝5時過ぎにスマホを覗いて谷川俊太郎の訃報を知る。
「かっぱかっぱらった/かっぱらっぱかっぱらった」をすぐに思った。
中島みゆきが、影響を受けた詩人として谷川俊太郎を語っているのを
TVで観たことも思い出した。
ボクは昔、投稿詩人だったから、後輩の女子学生が誕生日に谷川俊太郎の
詩集『日々の地図』と『手紙』をくれた。上質な紙で作られたカッコいい
製本で、ずっしりとした重量感があった。
<サバンナに棲む鹿だったらよかったのに>というフレーズを憶えている。
わが家の2階の本棚に並んでいるはずだ。
YouTubeなんぞ見ている時間があるなら谷川俊太郎を読み返したいと思う。
読みたい本ではなく、読まなければならない本ばかり読んでいる。
と、2023年に亡くなった清水亞彦さんが言っていた。
芸術家の訃報を知ると読みたい本を思い出す。
おしまい。