
iPhoneのカメラロールには【ピープル】という機能があり人物別に写真を分けてくれる。
ここからは本当は書きたくないくらいショックなことだけど、がんになる前のぼくとがんになった後のぼくは別の人として認識されていてそれぞれの人物に分けられている。
ただ、ひとつ希望があるとすれば、今年の夏に琵琶湖に行ったときの写真だけがんになる前の方に入ってる。
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きのうは半年ぶりにマッサージに行った。リラックスすると漏らすのでずっと行けてなかった。
ビックリするほど気持ちよく、ビックリするほど楽になってマンションに帰ると、鏡の中にがんになる前のぼくがいて、思わず、
「ひさしぶり!!」
って手を振った。
マッサージかも。そう言えば琵琶湖のときも直前にマッサージ行ってる。
そして夕方。母から電話がありカッチーン!と来ることを言われてプンプンしながら電話を切って鏡を見ると、懐かしいぼくはもうどっか行ってた。