
そういえば今回、鹿にあんまり会わんかった。
前来たときはあっちこっちにいたのに。山に食べ物が多くなったのならいいこと。

慶留間島から阿嘉島に戻り自転車で走る。
前来たときは門番のような鹿がいてその先へ行けなかった道。今日は鹿はいないけどなにか怖いような気がしてためらってると、さやかが、
「たぶんこの道、海に続いてるよ!」
と言った。

海に続いてた。海に入った途端「冷たい!」と思ったけど次の波からはあたたかかった。波と砂浜。ひさしぶりに地球を感じた。何度も何度も感謝を捧げて今回も阿嘉島を去った。

ホテルに戻りさやかとベランダで飲み会。
こんなことも久しぶりで何年経っても思い出しそうな一瞬の時間。

今日はぼくの勘とさやかの勘がそれぞれ働き、2人で来たからこその旅ができた。

*海辺には鹿がいました。カラスが鹿の背中に乗ったり頭に乗ってみたり、こんなに鹿とカラスが仲いいなんて、人間のぼくは知らんかったよ。
