ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

逆転判決

2007-05-11 19:26:36 | ニュース 
10日のニュースによると、村岡元官房長官が政治資金規正法違反に問われていた裁判での控訴審判決があった。
一審で無罪とされた判決が、東京高裁では一審判決を破棄して、有罪判決が言い渡された。
この事件は元総理の故橋本竜太郎氏が主宰した、平成研究会に日本歯科医師会が一億円の献金をした事に始まる。
しかしこの献金は当時派閥の幹部達が政治資金としてではなく、裏金として扱う事を決めた事に対して、政治資金規正法の罪を問うものだ。
会計責任者が村岡元官房長他、同会の幹部の指示による扱いだったと証言した事に対する裁判だ。

今回の東京地裁の判決を覆す、高裁の判決は波紋が広がるだろう。
村岡元官房長官の責任を認定した他に、野中・元自民党幹事長と青木・自民党参院議員会長のこの件には関知しないと言ふ証言も信用出来ないと断じている。
そしてこの派閥幹部についても、「元長官と同じ事実で起訴する処理も考えられる」と踏み込んでいるのが注目される。

ここで問題として取上げたのは、裁判官次第で無罪が有罪に逆転する判断についてだ。片や証人を信用できぬとし、片方では信用できるとする判断をしている。
上告した場合は判決は覆る可能性は低いと思われる。
同時に裁判のなかで自民党最大派閥だった団体の、極めて杜撰な政治資金の管理の在り方。裏金とした資金の使途は何だったのかの疑問が残る。
おりしも政治資金の不明朗さが問題になっている最中だが、派閥の資金管理についてもこの裁判が明らかにした事は、今後に意義があるのかもしれない。

コメント
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