ピーナッツの唄

毎日の出来事や、スポーツ観戦、読書や映画等の感想を中心に、好奇心旺盛に書いています。

「成瀬投手」の悔し涙

2007-11-10 17:46:14 | 野球
千葉ロッテMの広報担当者が、日本シリーズ進出を懸けた最後の試合に敗れた「成瀬選手」の悔しい涙のことを書いていた。
2勝2敗で迎えた最終戦、相手は日本ハムFのエース、ダルビッシュ投手。対するは今シーズン16勝1敗と驚異的な成績を残した「成瀬投手」だった。結果は3回3分2を投げて4失点。負け投手となり2007年の千葉ロッテMのシリーズは終了した。試合後は「成瀬選手」はベンチで泣いていた。ただ、下を向いて泣いていたという。何時もは感情を出さない男の涙だった。

クライマックス・シリーズの一週間後に、そろそろ心の傷も癒えていると思い、あの時の涙の訳を聞いたそうだ。
「あの涙ですか、最後の最後に結果を出せなかった悔しさですかね。せっかくシーズンを頑張ったのに、ちょっと点を取られただけで動揺して、そこから崩れてしまった。終わりよければすべて良しという言葉がありますけど、それが出来なかった悔しさですね。最後に自分の弱さがでてしまった」
そう答えながらもなかなか気持の切り替えが出来なかった事をも話した様だ。
あの2死1.2塁。打席に迎えたセギノール。カウント2-3。その7球目、イメージでは低めのチェンジアップの空振り3振だった。しかし球はセンター後方に弾き返された。あと1アウト、あと1球だった。あの場面を踏ん張っていさえすれば・・・・。
夢を見ては、目を覚まし現実をかみ締める日々が続いた。
「まだ駄目でしたね。地元に帰って友達と遊んでいても家に帰っても、どうしても思い出してしまう。みんな、その話題を口にするしね」

ただ、「成瀬投手」には悪い思い出ばかりではない。試合後に先輩がかけて言葉が熱く胸に刻まれている。
西岡選手は「オマエで負けたら仕方がない」と肩を叩いてくれた。清水選手は「ここまで来れたのはオマエのおかげだよ」と笑ってくれた。サブローと福浦の両選手は「ありがとう」とつぶやいてくれた。雲の上の先輩がかけてくれた言葉で、今季の1年間を精一杯投げられた事に対する充実感をかみ締める事が出来た。
今はもう、すがすがしい気持であの試合もいい経験だと思えるようになり、この悔しさを来年にぶつけたいと思えるようになっているそうだ。さらに精神面、技術面、スタミナ面。反省するところは反省して来年以降に活かしたいと決意を語った。
まだまだ22歳、今年のちょっとホロ苦い思いでは封印して、星野ジャパンの日本代表の一員としても頑張って欲しい。

それにしても千葉ロッテMのフアンのひとりとして、今季最高の盛り上げを見せてくれたクライマックス・シリーズを堪能させてくれた事に感謝したい。
コメント (2)
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